こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。
今回は「シロアリについて」まとめてみます。

シロアリは家屋を食べてしまい、
最悪倒壊させてしまうようなイメージがあるかと思います。

しかし、実際にシロアリを見かけることはそこまで多くは無いのではないでしょうか?

そもそもシロアリは光が苦手で、
ほとんどは木の根元などに巣を作って地中で生活している生き物です。

また都会などではなかなかお目にかからないかもしれませんが、
実際は日本中のほとんどの地中で生活しているため、
シロアリの被害に遭う可能性はゼロでは無いため注意が必要です。

まさしく白いアリのような姿ですが、一般的なクロアリがハチの仲間であるのに対して、
シロアリはなんとゴキブリの仲間として分類されています。
しかもクロアリはシロアリを捕食する天敵というから驚きです。

そしてシロアリは“森の分解者”と呼ばれていて、
倒木や枯れ木などを食べることで土に還す重要な役割を担っています。
地球全体で考えると無くてはならない存在といえるでしょう。

とはいえ家屋を食べられると人間が困ってしまうので、
実際にシロアリに出くわした際にどうすれば良いかなど対策について考えてみたいと思います。


1.     シロアリの種類とは
2.     シロアリを見つけた場合に何をするべきか
3.     シロアリ発生の予防と対策



 

■シロアリの種類とは
日本には20種類ほどのシロアリがいるといわれています。
しかし、その中で家屋に被害を及ぼすシロアリはヤマトシロアリ、イエシロアリ、
アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリの主に4種類です。

その中でアメリカカンザイシロアリとダイコクシロアリは乾材シロアリといわれ、
乾燥した木材を好むため輸入家具などを介して侵入してくるケースが多いようです。

どちらかというと日本でのシロアリの主となるのは、
ヤマトシロアリやイエシロアリのような土壌性シロアリです。

水分を多く含んだ濡れた木材を好み、
蟻道(ぎどう)と呼ばれる専用の道を作って侵食します。


ヤマトシロアリは羽アリの羽が黒く春に現れるのが特徴です。
固定の巣を作るのではなくエサ場を巣として転々と移動していく習性があります。

さらにタチが悪いのがイエシロアリで、羽アリの羽が少し黄色っぽく夏に現れます。
大きな巣を中心にトンネルを掘りエサを求めます。
何よりも繁殖力が強くてヤマトシロアリよりも食欲旺盛なので被害が甚大になりやすいようです。



 

■シロアリを見つけた場合に何をするべきか
そんなシロアリの種類が分かったところで、
実際に家でシロアリを見つけた場合に何をするべきかを考えていきます。

まずは冷静に種類を見分けましょう。
シロアリのように見えて実はただの羽アリだったということもあるようです。

気持ち悪いかもしれませんが、よく観察してみましょう。
触角、羽、くびれの3点を観察できればチェックできます。

クロアリの触角はくの字に曲がっていますが、シロアリは真っ直ぐ伸びているのが特徴です。

またクロアリの背中にある4枚の羽は大小2枚ずつなのに対して、
シロアリの羽は4枚とも同じ大きさです。

そして冒頭で伝えたようにクロアリはハチの仲間ですから、
イメージしやすいと思いますがくびれがあります。
対してシロアリはゴキブリの仲間ということもありくびれがありません。

そうしてやっぱりシロアリだと判明したからといって、
慌てて殺虫剤を吹きかけることだけはやってはいけません。
市販の殺虫剤は虫が嫌がる成分が入っているので生き残ったシロアリが分散してしまい、
完全な駆除が難しくなってしまうためです。

どうしてもというなら掃除機で吸い込んでから掃除機内に殺虫剤を吹きかけるのが良いでしょう。

シロアリを見つけたからと言ってすぐに家が倒壊するわけではないので、
落ち着いて専門業者に依頼しつつ、発生源を突き止めてみましょう。

大量発生した羽アリは想像しただけでも気持ち悪いですが、
家の中のどの辺りに被害が及んでいるのか、エサ場や巣、蟻道など、
無理の無い程度にシロアリの手がかりを集めておくのが良いかと思います。

もし通り道へと繋がる穴を見つけたら殺虫剤を使うのではなく、
ガムテープなどで塞いで応急処置すれば業者が来るまでの間、少しは安心かもしれません。



 

■シロアリ発生の予防と対策
そもそもシロアリが発生しないための心がけも大事になってきますよね。
駆除が完了した後だとしても予防しておけば安心です。

何といってもまずはエサとなる木材やダンボールなどを溜め込まないようにしましょう。
庭にある木の杭なども格好のエサとなり得ます。
家に寄せ付けないためには出来る限り撤去する事をオススメします。

シロアリは湿気が多く暗い環境が大好きなので、
余計なモノを家の周りに置いてしまうとそれだけで風通しが悪くなりますし、
物陰ができるとそれだけ彼らにとって居心地の良い場所となるでしょう。

そして経年劣化などで腐食した部分をそのままにしておくのもNG です。
シロアリに限らず見た目も悪いので早めに対処しましょう。

賃貸物件の場合、築年数が古くメンテナンスがされていない物件だと、s
こういったケースもあり得るので、
怪しい箇所を見かけたら管理会社へ相談した方が良いでしょう。



 いかがだったでしょうか。

個人的には正直シロアリ被害は経験したことが無く、あまり考えたことも無かったですが
取り返しのつかないことにならないようにしっかり覚えておきたいところですね。

何かの役に立てば嬉しいです。