こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

少しずつコロナの影響も薄れていっている気がします。
緊急事態宣言が解かれて街も賑わいを取り戻した気もしますし、
都内の新宿だったりいわゆる繁華街は変わらず賑わっている気もします。

とはいえ、やっぱり街中に出ると人が増えている感じはありますよね。
飲食店も活気が戻ってきつつありますし。

そんな中でコロナの時期に一気に普及したフードデリバリーですが、
例に漏れず僕もフードデリバリーには非常にお世話になっています。

ただひとつだけ気になることがあって、ちょこちょこ配達先を間違われるんですよね…

住所の問題もあるかもしれませんが、
表札を出していない問題もあるかもと思っちゃったんですよね。

そして表札ってどういう意味があるんだろうと思って色々と調べてみましたので、
今回は「表札について」あれこれまとめてみたいと思います。


1.     表札の歴史
2.     表札のメリット
3.     表札のデメリット



■表札の歴史
そもそも表札っていつからあるんだろうって思ったことありませんか?
実は歴史はそれほど長くないんです。

江戸時代までは苗字を持っておらず、
近所はほとんどが顔見知りで遠くへ引越しすることも少ないため、
表札を掲げなくても分からなければ誰かに聞けばすぐ分かったといわれています。

明治4年に戸籍法が制定されて庶民が苗字を持つようになり始めて、
同じ時期に郵便制度が施工されて氏名と住所で郵便物が届けられるようになったことで、
徐々に表札という文化が広がっていったようなんです。

そして大正12年(1923年)に起こった関東大震災により途端に普及されていきました。
たくさんの家屋が倒壊し、同じ場所に再建できるとは限らないということで、
表札を用いることで誰がどこに移転したのかを分かるようにしたわけですね。

また元々は木材が主流だった表札の材質も、
高度成長期を迎えた昭和の頃から家の造りが贅沢になっていき、
合わせて表札も石材や陶板といった材質が普及し始めます。

そして洋風の建築が取り入れられるようになり、
表札自体や書き込む表記のデザインも個性豊かになっていくわけです。

割と表札の文化は日本特有といってもいいかもしれません。
誰がどこに住んでいるかというのが重要な個人情報と考えられている欧米に、
表札の文化は無いらしいですね。
郵送物などは住所の表記に工夫が施されていて誰が住んでいるかまでは分からないけれど、
きちんと届けられるようになっているようです。



■表札のメリット
では表札を掲げることのメリットについてまとめてみます。

まずは何と言っても郵便物やフードデリバリーの配送が間違われにくいというのが、
今の時代、1番のメリットといえるでしょう。
人によっては郵便物が届くタイミングだけ簡易的な表札を出すこともあるのではないでしょうか。

僕はまさに体感しているのですが、
在宅で待っていても一向に荷物が届かずに後で通知が届いてきたり、
再配達したりと何かと面倒だったりしますよね。
そういった煩わしさが表札1つで改善されるのは嬉しい限りです。

またあまり引越しをしないパターン、
特に持ち家の場合、表札は地域のコミュニケーションに役立つことでしょう。
名前を覚えてくれやすくなりますし、
誰が住んでいるかを近隣住人が把握してくれていることで防犯対策にもなります。
災害時の救護に役立つとも言われていますしね。

また持ち家ということでいうと、
家が建ったときに表札があるとそれだけで自分の家だという実感を持てるというのも
ある意味1つのメリットといえるかもしれません。



 

■表札のデメリット
割と最近では個人情報や犯罪の観点から、
表札のデメリット部分の方が目立っている風にも思えます。

外に表札を掲げることで当然ながら、
不特定多数の第3者に住んでいる人の名前が知られてしまうので
考え方によってはメリットでもありますが、デメリットでもあるでしょう。

とことん狙いを定めてくるような犯罪は悲しいですが防ぎようがないこともあります。
ですが、名前さえ知られてなければ防ぐことが出来た被害もあるのも事実です。

個人を特定した不審者はもちろん
ちょっとしたセールスが来やすくなる
というデメリットも大きいですよね。

同じ苗字が多く並ぶような地域だからといって、
フルネームや家族の名前まで掲げるのも考えものです。

かたやメリットにもなりそうですが、
家族構成まで分かってしまうというのはやっぱりデメリットにもなり得ます。



いかがだったでしょうか。

非常に便利な宅配が普及していながらも個人情報が色々と囁かれる昨今において、
表札というのはなかなかに考えどころがあるテーマのように思えます。

これから自分の家を構える上で、玄関前にある表札は家の顔ともいえるでしょう。

とはいえ安易に掲げるのではなく、
メリット・デメリットも踏まえてしっかりと、
設置するかどうか考えた方が良いかもしれませんね。