こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

地震大国である我が日本では地震を筆頭に、災害に関する報道をニュースでよく見かけますよね。

規模は違えど大なり小なり常に災害と隣り合わせなわけです。

僕たちの住まいである一軒家やアパート、マンションなど、特に最近は技術の向上も相まって耐震性を高められた物件は増えています。

ですが、どんなに耐震性に優れていようと、物件の建っている地盤が脆かったら、結局のところ惨事になりかねません。

そんなわけで今回は「地盤調査」に関してまとめてみようと思います。


1. 地盤調査の重要性とは
2. 地盤調査の主な種類
3. 地盤調査のメリットデメリット比較



 

■地盤調査の重要性とは
冒頭でも伝えたようにマンションなどの物件が建つ地盤を調査するというのは、ぼんやりと重要な気がしているのは僕だけではないと思いますが、
もう少しその重要性について深堀りしてみようと思います。

地盤だけにね。

どうしても我慢できなかったんです。
ごめんなさい。

…さて、
そもそも地盤調査とは建物が建つ土地を調査して、見た目じゃ判断つかないその土地の強度を調べることをいいます。

固い地盤なら地震が起きても比較的耐えてくれそうですよね?
けどそれって表面は固そうに見えても実際は柔らかい粘土質だったりするわけです。
そんな土地に物件を建てると地震が起きた場合に液状化したり、物件の重さで傾いたりする可能性だってあるのです。

どれだけ建物自体が耐震性に優れていても建っている地盤が脆かったら意味が無いので、建物を建てる前に地盤調査をすることで建物に適切な補強を施すことができるというわけです。



  

■地盤調査の主な種類
地盤調査の種類をいくつか挙げて説明しようと考えていたのですが、調べれば調べるほど様々な種類があることに気付かされました。

標準貫入試験とも呼ばれるボーリング調査やスウェーデン式サウンディング試験、平板載荷試験、液状化判定、土質試験、ポータブルコーン貫入試験、オートマチックラムサウンディング試験、孔内水平載荷試験や現場透水試験などなど…

いやまだまだあるんですよ。多いわッ!

というわけで1つ1つ説明してもキリが無いので、主な調査方法である2つを抜粋して説明してみます。

まずは住宅向けの一般的な地盤調査であるボーリング調査(標準貫入試験)です。

ボーリングといっても別に球を思いっきり地面に落とすわけではないです。
ちなみに球を扱うスポーツはボウリングですね。

はい、そんなボーリング調査はボーリング=穴あけを行なう調査のことです。
住宅物件のような小規模から大規模な建物をはじめ、駐車場や道路など幅広く実施される高精度な地盤調査です。

そして同じように幅広く行なわれていて最も一般的な地盤調査が、スウェーデン式サウンディング試験です。

プロのクイズ問題などに出てきそうな用語ですよね。

スウェーデン式サウンディング試験はロッドと呼ばれる鉄の棒を垂直に突き刺して、上からおもりを載せて計測する調査のことです。



  

■地盤調査のメリットデメリット比較
そんな2種類の一般的な地盤調査方法を比較してみました。

まずボーリング調査を行なうメリットとしては、
とにかく精度が高いことが挙げられます。

そして場所によっては何十メートルも掘って調査することもあり、土をサンプリングし土質や層を調べたり、液状化判定や土壌汚染調査など、様々な角度で調査することができます。

デメリットとしては規模にもよりますが、大掛かりな調査機を組むとなると調査期間も長くなるのと、費用が数十万円と高額になりがちです。

次にスウェーデン式サウンディング試験ですが、
何といっても調査期間が短く、場合によっては半日程度で終わるようです。
そして費用も5万円程で済むようなのでボーリング調査と比べて非常にリーズナブルなことが分かります。

しかしあくまで簡易的な調査となるので精度が低いようです。
これは一見デメリットのようにも思えますが、2階建ての木造アパートぐらいなら
建物自体の重さからボーリング調査のような細かな調査は必要ないため、、多くの地盤調査で採用されているそうです。



 ふんわりとでも地盤調査について知る機会や興味を持つ機会になれば、本望と思って今回は書いてみました。

実際に物件を購入する僕たちは、物件自体の強度には注意しがちですが、その物件の建つ地盤こそ大事というのを、改めて言われるとなるほどと思えるのではないでしょうか。

建物を安全に支えられるかどうか把握することは、何よりもまず重要であることを認識しておいた方がいいでしょう。