こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

不動産投資と聞くと庶民では手が届かないような膨大で余りまくった財力を使い、
ビルや大型マンションを買い漁って巨万の富を築いていくといったイメージを持った人はいるでしょうか?

さすがに少しでも不動産投資について勉強した人ならそんなことも無いというのは分かるかと思いますが、
全く知識ゼロの人からするとそういった印象を持つのも仕方が無いのかもしれません。

事実、不動産投資は少額からでも可能です。
何と1万円~1,000万円以下でも出来るんです。

そんなわけで今回は「少額で出来る不動産投資について」方法をいくつかまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
よろしくお願いします。



 1. 少額で出来る不動産投資の種類と利回り平均の解説


少額でも可能な不動産投資には主に以下の4つがあります。

・REIT(不動産投資信託)
・不動産小口化商材
・不動産投資クラウドファンディング
・マンション一室投資(区分マンション投資)


それぞれどういったものなのか簡単に解説していきます。

○REIT(不動産投資信託)
不動産投資会社が複数の投資家(出資者)からお金を集めて不動産に投資・運用して、家賃収入や売却益を投資家に分配する不動産投資信託のことです。

予算は5万円程度から可能です。
平均利回りは3%~4%といわれています。
物件によっては1%や5%などの場合もあります。

○不動産小口化商材
REITと同様に不動産投資会社が複数の投資家(出資者)からお金を集めて不動産に投資・運用して利益を投資家に分配しますが、
REITと違って所有権は出資者にあり、不動産所得税や固定資産税を国に納める必要があります。
しかし相続税の対策にもなり得ますし、運用は不動産投資会社に任せることも出来ます。

予算は100万円程度から可能です。
平均利回りは3%~5%といわれています。

○不動産投資クラウドファンディング
この方法も投資プロジェクトの立案者が複数の投資家(出資者)からお金を集めて不動産に投資・運用して、利益を投資家に分配するものです。

比較的短い期間での運用となり、出資者は自分で換金するタイミングを決めることができません。
しかし、今回紹介する中では1番少額で始める事が出来ます。
さらに運用も任せることができるので最も初心者向けといっても過言ではないでしょう。

予算は1万円程度から可能です。
平均利回りは2%~5%といわれています。

○マンション一室投資(区分マンション投資)
今までのものとは違い、自分自身で不動産のオーナーになる方法です。
1部屋単位で購入するので1棟丸ごと購入するよりかは低予算になります。
とはいえ、他3つに比べると予算はかかりますが、ローンを組むことも可能です。

主な利益は家賃収入でローンさえ完済すれば丸ごと利益になります。

予算は、ローンを利用すれば0円~数百万円から可能です。
平均利回りは5%前後といわれています。


以上の4つが少額でも可能な不動産投資です。
次項からは各方法についてメリット・デメリットを考えてみます。



 2. REIT(不動産投資信託)のメリットデメリット


まずはREIT(不動産投資信託)についてまとめてみます。
ちなみにREITとは「Real Estate Investment Trust」の略でそのまま不動産投資信託のことです。
ここまで「レイト」と読んでいた方は恥ずかしいかもしれませんが読み方は「REIT/リート」です。
ここで覚えましょう。

○REIT(不動産投資信託)のメリット
さてREITのメリットですが、何といっても5万円程度の資金から始められることが魅力的です。
不動産投資会社が物件運用を代行してくれるので、不動産投資に関する知識はそこまで必要ではないかもしれません。
またマンションに限らず、オフィスビルや商業施設、ホテルなどの物件もあるため投資対象の幅が広いです。

比較的低予算で始められて、運用やトラブル対応は全て不動産投資会社が行なってくれるので手間がかかりづらいのが良いですね。

○REIT(不動産投資信託)のデメリット
ではデメリットは何かというと、利回りの低下や元本割れしてしまうリスクがあることが挙げられます。
また株式の相場の影響も受けやすいのと、投資対象の幅が広いとはいえ物件を自分で選択することもできないのがネックです。



 

 3. 不動産小口化商材のメリットデメリット


次に不動産小口化商材について考えていきます。
不動産小口化商材は特定の不動産を1口数万円~100万円程度に小口化し出資者へ分配します。

○不動産小口化商材のメリット
まず優良物件を1口100万円程度の資金で購入できます
にもかかわらず不動産の運用や管理を不動産会社に任せることが出来ます

そしてREITと違って所有権があるので相続税対策も可能ですし、所有権の売却も出来るのでそれによりキャピタルゲインを得ることも出来るのがメリットとなります。

○不動産小口化商材のデメリット
ではデメリットには何があるかというと、逆に所有権があることで税金がかかってしまいます
また優良物件を購入できるとはいえ商材数が少なく希望物件を購入できるとは限らないので思ったタイミングで始めることは難しいかもしれません。

元本保証や賃料収入の保証は無いですし、商品によっては中途解約できない可能性もあるので要注意です。
また実物不動産投資と比べると利回りが低くなる傾向もあります。



 4. 不動産投資クラウドファンディングのメリットデメリット


3つ目に不動産投資クラウドファンディングについてです。
不動産特定共同事業法という法律にのっとって運営される不動産購入の資金調達を目的としたクラウドファンディングのことです。

ここではクラウドファンディングについての説明は省きますが、いわゆるインターネットを通して資金を募っていく方法で、
ここでは投資家として資金を渡して分配金を受け取る側で考えます。

○不動産投資クラウドファンディングのメリット
1番のメリットは約1万円程度の資金でも始める事ができるという初心者向けの投資方法であることです。
特に低予算で始められて、不動産投資の間隔をつかむ第一歩として選択しやすいのが良いですね。

インフルエンサーが監修したサウナの商業不動産など、通常の不動産投資ではなかなかお目にかかれないユニークな物件もあったりします。
また立案者によって様々な企画があるので、自分がワクワクしたプロジェクトへ参加することが出来るので、モチベーションにも繋がるかもしれません。

○不動産投資クラウドファンディングのデメリット
反対にデメリットですが、元本割れしてしまうリスクがあります。
その点はREITと同じですが、不動産投資クラウドファンディングでは優先劣後方式というものが採用されているプロジェクトも多く、損失を事業主が先に補填することで投資家のリスクを軽減させること出来る点がREITと異なる部分といえます。

また個人の投資金額にはある程度決まった上限があるので大きな利益にはなりづらいです。
投資=大きな利益と思う人には向いてないでしょう。

そして1口購入するごとに審査があるので複数かかえるとなると案外手間に感じるかもしれません。



 5. マンション一室投資(区分マンション投資)のメリットデメリット


最後にマンション一室投資(区分マンション投資)についてまとめます。

○マンション一室投資(区分マンション投資)のメリット
マンションの一室を所有することになるので家賃収入が見込めるのは大きいメリットといえるでしょう。
またローンを利用すれば予算をほぼかけずに投資が可能ですし、ローンが完済できれば家賃収入が憧れの不労所得になるため、老後対策にもなります。
また団体信用保険という保険に加入もできるので生命保険代わりにもなります。

区分マンション投資のメリットは以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
    不動産投資

意外と敷居が高くない?投資デビューにおすすめの区分マンション投資!【超初心者シリーズ】



○マンション一室投資(区分マンション投資)のデメリット
ローンを利用するとなると金融機関の審査が必要となるのはデメリットかもしれません。
そのため社会属性やまとまった頭金(物件価格の10%~20%程)が無い場合には審査に通らないこともあり得ます。

さらに家賃収入があるとはいえ、空室になった場合にはその収入はゼロになるため注意が必要です。

ローン審査、資金計画、空室対策などがポイントとなってくるので、信頼できる不動産会社に相談して上手にアドバイスをもらったり運用を手伝ってもらうと良いかもしれません。



いかがだったでしょうか。
今回は「少額で出来る不動産投資について」メリットとデメリットを並べてみました。

結局のところ何が言いたかったのかというと、一言で不動産投資と言っても比較的低予算からでも始められる投資方法もあるということと、何にでもメリット・デメリットは存在するということです。

そのため結局は自分自身でしっかり勉強して自分の歩みに合わせた方法で少しずつチャレンジしてみるのが良いかもしれません。