こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

賃貸サイトなどでよく見かけるRC造やSRC造やS造、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造や木造など・・・建築構造ってのは分かるけど結局何が良いのか分からなくないですか?

賃貸物件を選ぶ時はやっぱり立地条件だったり間取りだったりがメインで、あまり建築構造で選ぶことは少ないかもしれないですが、今回はそんな「建築構造の違い」についてまとめていこうかと思います。


1. RC造/鉄筋コンクリート造
2. SRC造/鉄骨鉄筋コンクリート造
3. S造/鉄骨造
4. W造/木造



■RC造/鉄筋コンクリート造
RC造とはReinforced Concreteの略で、これがいわゆる鉄筋コンクリート造のことです。

引っ張られる力に強いけど熱やサビに弱い鉄筋と、引っ張られる力には弱いけど熱やサビに強いコンクリートを使うことで、お互いの弱点を補完し合っています。

威厳があって頑固で財布の紐がゆるい父ちゃんと、理解力があって優しくて財布の紐がかたい母ちゃんのような、最強夫婦のような建築構造ですね。

メリットとしては、やはりその耐久性です。
耐震性、耐火性に優れているため災害などを考えると安心ですね。
遮音性も高いので他の建築構造と比べると防音効果も期待できます。

コンクリートを流し込んで造るのでデザイン性が高いのも特徴ですね。

ただ素材が重いので地盤が弱いところには建てづらいデメリットがあります。
さらに鉄骨造や木造と比べるとどうしてもコストが上がってしまうので、必然的に家賃も高くなるというわけですね。

素材が重いという理由から中低層の建物でよく使用されている傾向があります。
耐久性には優れているのでお子さんのいるファミリー向けといったところでしょうか。

■SRC造/鉄骨鉄筋コンクリート造
SRC造とはSteel Reinforced Concreteの略で
鉄骨鉄筋コンクリート造のことです。

RC造の耐久性に加えて鉄骨の粘り強さやしなやかさを兼ね備えていて
なんだよ、もうこれ無敵じゃんかという建築構造です。

父ちゃん母ちゃんに明るく元気な子供が産まれ
もう見るからに幸せそうなあたたかな家庭といった感じでしょうか。

当然建てるコストは上がります。
しかも工事の期間も長くなるのでその辺がデメリットとなり得ます。

タワーマンションなど高層物件で使用される傾向があるので、お金にも余裕があり、高層階に住みたい方向けの建築構造かと思います。

ただし、高層階になると素材重量の問題でコンクリートを使えない場合もあるので
鉄骨鉄筋コンクリート造だからといっても下の階と比べると、耐久性が落ちてしまう場合や揺れに弱い場合などもあるので注意が必要です。



■S造/鉄骨造
もう予測つくと思いますがS造はSteelの略で鉄骨造のことです。

鉄骨のみで造るので、RC造(鉄筋コンクリート造)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)と比べると、軽量で粘り強さやしなやかさがあるのが特徴です。

コンクリートを使うわけではないので、RC造やSRC造に比べるとどうしても耐久性は低くなりますし特に揺れには弱いです。

ある程度の耐久性は欲しいけど家賃は抑えたい方向けの建築構造ですね。

■W造/木造
W造はWoodの略、まさに木造のことですね。
建築物の柱や梁に木材を使用している構造のことを木造と呼ぶようです。

木材が豊富な日本において一番伝統のある建築構造で、ザ・スタンダードってわけですね。

一番の特徴はやはりコストの低さとなります。
主流のRC造やSRC造、S造に比べるとかなり安くなっています。

また木材を使用するので加工がしやすいのも特徴としてあげられます。
リフォームしたい場合などには
さほどコストをかけずにすぐにリフォームできちゃうというメリットがあります。

他の建築構造と比べるとどうしても耐久性は落ちますが、軽量なので案外揺れには強かったりします。

家賃や建築コストをできるだけ下げたい方にオススメな建築構造です。



というわけでざっと「建築構造」についてまとめてみました。

結局、メリットデメリットはあるわけで
どこに重きを置くかで変わってくると思います。

RC造やSRC造と比べるとS造やW造のほうが通気性は良かったりしますし、温まりやすくて冷めやすいS造やW造とは違って、RC造やSRC造は温まりにくくて冷めにくいという特徴もあるので、冷暖房の効きや季節ごとの過ごしやすさも変わってきます。

今住んでいる物件がどの建築構造かを知った上で過ごしてみて、
次に引っ越す時の参考にしてみるのもいいかもしれません。