こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。
今回は「マンションの消防設備点検」について書いていきます。

設備点検のチラシが入っていたりして面倒だから無視したり、そもそも設備点検って何やるの?必要なの?など、マンションに住んでいると気になる方も多いかと思います。

そんな謎に溢れた、それでいて身近なマンションの消防設備点検についてまとめてみます。




1. 消防設備点検とは
2. 具体的に点検って何をするのか
3. 点検の立会いは必須なのか



■消防設備点検とは
マンションなどの集合住宅の場合、エレベーターや自動ドア、給水排水ポンプに電気設備、機械式の駐車場など、たくさんの設備が日々動いています。

 普段あまり意識してないかもしれませんが、これらの設備が頻繁に故障やトラブルが起こるわけでもなく稼動できているのは、定期的な点検がしっかりと行なわれているからです。

上記で挙げたようないわゆる共用部分にある設備に関しては、マンションの管理会社が専門業者を手配し点検を実施できるので問題ないですが、室内などの専有部分にある消防設備などはどうしても居住者の協力が必要だったりします。

 消防設備点検については消防法という法律によって、定期点検の実施と管轄の消防署へ報告をしなくちゃならないという決まりがあります。

 設備をほったらかしにして万が一でも火災が発生したのに、消防設備がうんともすんとも言わなかったら…

考えただけで恐ろしいです。

 子供の頃に防災訓練をテキトーにこなしていましたが、大人になるにつれてその重要性や何か起こってからでは遅いことをしみじみ感じるようになりました。

 そんなわけで消防設備点検は、 同じマンションの居住者、さらには自分自身を守るためにも必要なものというわけですね。

■具体的に点検って何をするのか
では具体的に消防設備点検では何を点検しているのでしょうか?

点検が必要とされている主な設備としては、自動火災報知機や非常ベル、消火器やスプリンクラー、避難器具や誘導灯などです。

こう並べてみると確かにどれも定期点検して欲しいものばかりですよね。

 これらの中で、自分の部屋に置いてあるものがありませんか?
そう自動火災報知機です。

 部屋によっては他にも置いてあるかもしれませんし、イメージしやすいのはベランダにある避難用はしごとかもそうですね。

 こういった設備は専有部分にあるわけなので、居住者の立会いが必要になるのです。

 自動火災報知機は、専用の試験機を使って直接感知器に熱や煙を送り反応を確かめます。

 避難用はしごがある場合は、ハッチ周辺やはしごを降ろす際に邪魔になるものがないかの確認だったり、はしご自体の機能に問題がないかなどを確認しています。

なので、ベランダに物を置いて塞いだりしていると注意されるので、きちんと整理しておきましょう。

とはいえ部屋自体が汚いのは点検業者からすれば特に気にするポイントではないはずです。
色んな部屋を見て回っていますし、業者もさっさと点検を終えたいはずですし。

 消防点検で部屋に入ってもしも「部屋が汚いですよ」なんて言われた日にゃあ、宿題しなさいと注意されて反射的に言い返してしまう子供のように「うるせーばかやろーこれから掃除するつもりだったんじゃい!」と言ってやりましょう。

 しかし、避難動線が塞がっている場合はしっかりと受け入れましょうね。



■点検の立会いは必須なのか
マンションの消防設備点検というのがどういうものかというのは何となく分かったかと思います。
じゃあ法律で定められているからといって立会いは絶対必要なのでしょうか?

 実際、都合がつかずに点検を断ったことがある人もいるかもしれません。

 そうなんです。
実は消防設備点検を受けなくても居住者に対して  罰則があるわけではないんです。

 ただし、注意しなくちゃいけないのは、拒否し続けていると賠償責任などが発生する可能性はあります。
賃貸契約の内容次第では居住者不在でも勝手に入室される場合もあるのでしっかり確認はしておきましょう。



 マンションの消防設備点検は万が一を防ぐために行なうものです。
面倒だから…という理由で点検が疎かになり、あなたの部屋の設備が正常に機能せず、大変なことになってからでは遅いです。

 どうしても都合がつかない場合は仕方ないですが、なるべく管理会社へ相談するなど協力するように心がけましょう。

 人に言える立場でも無いですが…僕もこれからしっかり心がけます。