通称“もんなか”と呼ばれるこの地域は、平日でも屋台が並んでいる人気の観光地でもあります。東西メトロ東西線の他に都営大江戸線が開通したことにより交通利便性が上昇し注目を集めているエリアですが、実際に住むとなるとどうなのでしょうか?
治安や物価、商業施設や環境など様々な視点から見てみましょう。
目次
1. 門前仲町とは?
2. 門前仲町の交通の便は?
3. 門前仲町の物価と買物事情は?
4. 門前仲町の治安は?
5. 門前仲町をおすすめできるのはどんな人?
1. 門前仲町とは?
その名の通り、富岡八幡宮の門前町として古くから栄えてきた「門前仲町」。近年では庶民的という意味合いで「下町」という言葉が使われることも多いですが、本来は東京(江戸)では高台を「山の手」、低い土地を「下町」をそれぞれ指していたため、この門前仲町は本当の意味での下町、ということになります。
神社仏閣が多いためお祭りも多く、月3回開催される縁日では観光客だけではなくお祭りを好む地元住人で毎回賑わいを見せるほど。そのような昔ながらの下町の雰囲気に惹かれて、引っ越してくる方も多いようです。
東京駅をはじめ銀座や日本橋エリアも近いほか、新宿、渋谷、池袋といった各駅へも30分以内に向かうことが可能。都内どこへもスムーズに移動することができるでしょう。
臨海エリアや隅田川沿いに多くのマンションが建設されたことにより、ファミリー層も増加傾向にあるエリアなのです。
2. 門前仲町の交通の便は?
門前仲町駅からは東京を東西に横切る東京メトロ東西線と、山手線のような輪を描く都営大江戸線の2路線が利用可能です。
茅場町、日本橋、大手町と、東京の心臓部ともいえるエリアを走る東西線が利用できるだけではなく、その駅にもわずか1駅から3駅目という距離。時間帯によっては車両の混雑が見られますが、それでもわずか数駅というこの近さは魅力的でしょう。
ただどちらの路線でも直接山手線の駅への乗り入れ駅がないため、その場合は山手線への駅に近い大門駅や上野御徒町駅などに停車する大江戸線が便利になります。門前仲町駅から北方向、大横川を渡った先にはJR京葉線の越中島駅も徒歩圏内ですので、場合によってはこちらを利用するというのも良いかもしれません。
3. 門前仲町の物価と買物事情は?
下町というと物件や家賃が安いというイメージがあるかもしれませんが、門前仲町の家賃相場は全体的に高め。銀座や日本橋に近く、東京駅や大手町などにも向かいやすい交通利便性の高さの上、門前仲町自体もオフィス街であるという点から、もともと家賃水準が高いエリアです。しかし都心へのアクセスのしやすさを考慮すれば、それほど割高感はないでしょう。
平成の中頃からは再開発が入り基盤整備と区画整理がされ、下町ではあるもののごちゃごちゃはしておらずすっきりとした街並みとなっております。木造の住宅は数が少なく、再開発当時に建てられたマンションも比較的新しいものがかなり多めです。
駅周辺には大型商業施設がないため、毎日の買い物はスーパーや駅前の商店街がメインになります。スーパーは様々な規模・価格帯の店舗が揃っているため、目的によって使い分けすることも可能ですし、商店街では日常生活に必要なものが揃うため買い物関連で困ることはほとんどないでしょう。もちろん飲食店の数も多いので、外食派の方にも安心です。
4. 門前仲町の治安は?
長く続くお寺や神社の門前町でありオフィス街でもあるため人の出入りはかなり多いのですが、大きな事件もなく治安のよいエリアです。一般的に、犯罪発生率は駅に近ければ近いほど高くなるものの、門前仲町はすべての犯罪ジャンルで低く抑えられています。さらに防犯意識も高く、各自治体やPTAなどによる自主防犯パトロールも頻繁に実施し常に人の目がどこかにあるため、小さな子供のいる家族や女性のひとり暮らし、高齢者などでも安心して暮らせる街であると言えるでしょう。
駅周辺には居酒屋もあるため夜には酔客も見かけることもありますが、深夜帯でも明るく人も多いので怖い思いをすることもほとんどありません。
5. 門前仲町をおすすめできるのはどんな人?
・神社や仏閣が好き
・歴史のあるお祭りが好き
・交通利便性を重視
・下町は好きだけどマンションにも住みたい
・治安に不安を感じたくない
神社や仏閣など歴史を感じる下町でありながらも、きれいに整えられた街並みが魅力の門前仲町は、昔を懐かしみたい世代から若い方まで年齢を問わず好まれるエリアです。人間関係が希薄になっているという現代でも、下町気質を強く残している方が多いため地域の結びつきも強く、安心して子育てが出来るとファミリー層を中心に特に人気が高くなっております。
東京の都心部近くに住みつつも、地域の人々とのふれあいも大切にしたいという方には特におすすめできるでしょう。
小雪