こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

よく和食屋さんで見かける盛り塩ですが、日本人ならたいてい見たことありますよね?
他にもお葬式だったり、引っ越してきた新居に置いたりすることもあります。

なんとなく見たことはあるけど、
具体的に何のために置いてあるのかよく分からないランキングだと上位に食い込むレベルじゃないでしょうか。

今回は「引越し時の盛り塩について」まとめていきたいと思います。


1.盛り塩とは
2.盛り塩の作り方と置き方
3.盛り塩の片付け方



 

■盛り塩とは
そもそも盛り塩とは日本の風習の1つで、
円すい型に塩を盛って玄関先などに置いておく行為です。

なんで塩を盛るのでしょうか。
食べる以外の塩の使い道といえばやっぱりお清めですよね。

Wikipediaには、
「塩を三角錐型あるいは円錐型に盛り、玄関先や家の中に置く風習である。
主に縁起担ぎ、厄除け、魔除けの意味を持つ。」

とあります。

中国から渡ってきたとされる説もあるみたいですが、
日本での盛り塩の歴史は奈良平安時代からあったとされていて、
神事や葬送儀礼が由来ではないかといわれているそうです。

確かにお清めのイメージは強いですし、
お葬式の後、家に入る前に塩をかけたりしますよね。

お店に置く場合は商売繁盛などのゲン担ぎ、
引越しの際の盛り塩はこれから住む家に邪気が寄ってこないように空間を清めるために置くわけですね。



 

■盛り塩の作り方と置き方
ではそんな盛り塩はどうやって作るべきでしょうか。

市販の調理用の塩は料理に合うように味が調整されていたりするので、
盛り塩用として準備するなら海水由来の天然塩がオススメです。
神社で清められた盛り塩用の塩を用意できるとなお良いでしょう。

塩を盛るための小皿はなるべく白色を選ぶほうが良いようです。

そして小皿に塩を適量盛ったら、霧吹きなどで少しだけ湿らせて、
円すい型に成型していきましょう。
その際、市販の盛り塩用の型を使って押し込んでいけばキレイに成型することが出来ます。

キレイに盛り塩が完成したら置く場所を探しましょう。
邪気を払うために玄関先などの入り口に置くのが一般的です。
その際は盛り塩は2つセットで玄関の両脇に設置しましょう。
邪気払いや厄除けは2つセットで置くことが望ましいのです。

できるなら部屋の中も浄化したいため、
リビング、寝室など家の中でも滞在時間が長いような場所に置くのが良いでしょう。
その時も2つセットです。
なるべく部屋の4隅に置くようにしましょう。



 

■盛り塩の片付け方
盛り塩の作り方や置き方は分かってもらえたかと思います。
最後に片付け方についてです。

 さすがに年中置いておくわけにもいきません。
むしろその逆で長く放置し過ぎると神聖なもの以外に悪い霊が寄ってくるといわれています。
そのため1~3時間程度で片付けちゃいましょう。
案外盛り塩を置く時間は短いようです。

気になる片付け方ですが、
基本的にはトイレへ流したり、そのままゴミとして捨てたり、
これも意外かもしれませんが割と普通に処分してしまって大丈夫です。
しかし処分したからといってゴミ箱にいつまでも放置されていては意味が無いので、
早めにゴミ収集へ持っていくように心がけましょう。



 いかがでしたでしょうか。
これから引越しシーズンが始まっていき、新生活が待っています。

考え方は人それぞれだと思いますが、
気持ち新たに心入れ替えて新生活を過ごしたいという方は、
盛り塩を置いて部屋とともに心も身体も清らかに浄化してみてもいいかもしれません。

その場合、間違ったやり方をして悪い方向に進むのも嫌だと思いますので
せっかくならちゃんとした作法で試みた方が良いでしょう。