川崎というと、工業地帯であり治安の良くない街、というイメージを今でも持っている方も多いかもしれません。ですが駅周辺を中心に再開発が入ったことにより、大型ショッピングモールやレジャー施設などが充実した「買い物が楽しめる街」として多くの注目を集めています。最近では住みたい街としても人気が高まっているようですが、実際にはどうなのでしょうか?
治安や物価、商業施設や環境など様々な視点から見てみましょう。



目次
1. 川崎とは?
2. 川崎の交通の便は?
3. 川崎の物価と買物事情は?
4. 川崎の治安は?
5. 川崎をおすすめできるのはどんな人?

1. 川崎とは?


京浜工業地帯の要として、高度成長期には日本を支えていた時代もありました。それに伴って、治安や公害といった多くの問題を抱えていたこともあったようです。しかし再開発によりそのマイナスのイメージを払拭。川崎駅周辺を中心にラゾーナ川崎プラザやアトレ川崎などといった多くの大型ショッピングモールが建ち並び、その合間には商店街が広がる一大商業地域として発展を遂げました。

政令指定都市としては面積は小さいながらも人口密度は全国的に見て多く、住民の平均年齢の若さでも上位に入る、若く活気のあふれた街でもあります。
東京と横浜に挟まれている立地であることから路線数や本数も豊富なため、アクセス環境にも不足はありません。ベッドタウンとしても人気があり、単身世帯はもちろん、再開発地域ではタワーマンションも建てられていることからファミリー層も増加しているエリアなのです。




2. 川崎の交通の便は?


川崎市は神奈川県最大の市である横浜市と隣接しており、さらに多摩川を挟んだ向かいは東京都となっています。アクセス環境に隙はなく、川崎駅にはJR東海道線、京浜東北・根岸線、南武線の3路線が通っており、横浜へは約7分、品川へは約10分。東京駅へも乗り換えなしで約22分ほどで向かうことができます。通勤時間帯などは非常に混み合うのが問題ですが、最近では混雑率も緩和されておりますので通勤や通学のストレスも減り、より使いやすい路線になりました。

さらに徒歩で5分ほどの場所には京急川崎駅がありますので、こちらから京急本線と大師線を利用することも可能です。利用できる路線数が多いため、事故などで遅延や運休が発生したとしても、別の路線で迂回ができるのも大きなポイントでしょう。羽田空港国際ターミナルへも約14分ほどのため、出張や旅行の際にも便利な立地となっております。


3. 川崎の物価と買物事情は?


商業エリアとして再開発された川崎では、買い物をする場所に困るということはまずありません。
以前であれば「買い物をするのなら隣の横浜か東京方面へ」という雰囲気が強かったのですが、川崎駅前にはラゾーナ川崎プラザ、アトレ川崎、川崎ルフロンなど多くのショッピングモールが揃っており、今では逆に横浜や東京に住む人たちが川崎に買い物に来るほどです。
もちろんスーパーもあちこち点在しておりますし、大手ドラッグストアや大型家電量販店はもちろん、ファッションやインテリア、様々な趣味のものまでが駅周辺で購入することができます。飲食店も豊富であり、単身者に好まれる大手チェーン店から、子供連れでも安心のお店、様々な国籍の料理店や老舗の名店まで、多彩な選択肢がありますので外食派でも十分満足できるでしょう。

アクセス・買い物環境ともに恵まれた川崎駅周辺は人気が高く、横浜や都内と変わらないほどの家賃相場が上昇しているようです。場所によっては割高なものも多いですが、単身者向けのものからファミリー層向けまで需要が高いため、選択肢の多いエリアとも言えるかもしれません。




4. 川崎の治安は?


利便性が高く、多くの人が住みたいと思える要素が揃った川崎ですが、どうしても気になるのは治安でしょう。川崎には繁華街、歓楽街もありますし、犯罪認知件数を見ると神奈川県や全国平均と比較すると高くなっており、やはり治安が良い街と言い切ることはできません。
しかし川崎市全体の治安が悪いというわけではなく、他の都市と同じように一部の限られたエリアで治安が問題となっているだけのようです。このようなエリアは減少傾向にあり、再開発に伴って周囲環境が整備され数や範囲を狭めていることも事実となっております。

実際にはそれほど危険ということはなく、そのような場所に近づかない限りは影響はほぼありません。
とはいえどうしても治安が気になるのであれば、整備の行き届いた西口方面をおすすめします。


5. 川崎をおすすめできるのはどんな人?


・横浜方面へ通勤・通学する方
・大型商業施設も昔ながらの商店街も好き
・ショッピングが趣味
・近場で買い物を全て済ませたい
・交通利便性の高さを重視


治安や公害など、特に年齢が高い方になるほど川崎に良い印象を持っていない方は多いでしょう。
ですが2000年を過ぎた頃から大規模な再開発が入ったことにより、様々な複合施設が次々と建てられイメージが一新。最新の住みたいまちランキングではベスト30に入るほど、若い世帯を中心に人気のエリアとなっています。現在も再開発計画は進んでいますから、さらに住みやすい街へと進化していくことが予想されているのです。

小雪