こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

ふとテレビを観ていてUR賃貸住宅のCMが気になりました。
よく見かけますがそもそもUR賃貸ってあんまり深く知らなかったんですよね…

あと数ヶ月で引越しシーズンにもなりますし、
個人的にもそろそろ今の家の更新時期も近づいてきているので、
1つの選択肢としてどうなんだろうと思いまして。

なんとなく仲介手数料や礼金、保証人などが不要で、
家賃も安そうでメリットが多いイメージが強いUR賃貸住宅ですが、
実際はどうなんだろうと興味が沸いてきたのでまとめてみました。

そんなわけで今回のテーマは「UR賃貸住宅について」です。


1.     UR賃貸住宅とは
2.     UR賃貸住宅のメリット
3.     UR賃貸住宅のデメリット



■UR賃貸住宅とは
というわけでさっそく本題ですが、
そもそもUR賃貸住宅とはどういったものなのでしょうか。

URとは独立行政法人都市再生機構といって早口言葉を短くしたもの…ではありません。
英語でUrban Renaissance AgencyとなるのでURと略されます。

大都市や地方中心都市の市街地を整備改善したり、
賃貸住宅の供給支援や管理を目的とする独立行政法人です。
そのためUR賃貸住宅を一言で言うなら公的な賃貸住宅となるわけです。

高度成長期による都市部の人口増加によって建設されてきたたくさんの公団住宅が、
時が経つにつれて老朽化していき、少子高齢化の影響もあって需要は激減していったそうです。

そんな中でUR賃貸住宅の再編が公表され、
団地の立替えやリノベーションにより賃貸住宅として価値を上げていったという経緯があります。

UR賃貸住宅といえば団地というイメージが強いのはそのためです。



■UR賃貸住宅のメリット
ではUR賃貸住宅のメリットについて考えていきます。

何といっても初期費用を抑えられるというメリットがあります。
具体的には礼金や不動産会社への仲介手数料、鍵の交換費用まで無料なので驚きです。

民間の賃貸住宅なら初期費用だけで家賃数か月分は取られますし、
引越しには何かと費用がかさむので初期費用を抑えられるというのは助かりますよね。

契約時の手間が少ないというのも大きなメリットです。
UR賃貸住宅では保証人や保証会社を立てる必要がありませんし、
火災保険も加入義務が無いので任意です。
さらに2年更新のタイミングで当たり前のように支払っていた更新料もかからないのです。

そして退去時の原状回復についてですが、
民間の賃貸住宅と比べてUR賃貸住宅は原状回復の負担区分が明確に分かれているので、
退去時のトラブルも少ないといわれています。

リノベーション物件も多く内装はキレイ、
団地特有の広い敷地面積を活かして日当たりが良く設計されていたり、
公園などの自然が多いのも特徴です。
他にも保育園や病院が併設されているなんてこともあります。

まさに至れり尽くせりですね。



■UR賃貸住宅のデメリット
僕がべた褒めする時には同じくらいデメリットもある時だと思ってください。
良いことばかりではないUR賃貸住宅のデメリットも挙げていきます。

いきなりですが、民間の賃貸住宅と比べて審査基準が厳しいです。
メリットで挙げたように保証人が要らないからこそ入居者に対する条件はきつくなっています。
特に収入要件が厳しく、家賃の4倍の平均月収が無いといけません。

申し込みも先着順になることが多く、条件が良い物件はすぐ埋まりがちなので
タイトなスケジュールで部屋探しをする必要があります。
ゆっくりと時間をかけて比較しながら検討するというのはなかなか難しいでしょう。

また家賃が安いと思われがちですが専有面積が広い分、部屋数で比べると、
民間の賃貸住宅よりも家賃が高く設定されている傾向があります。

そして高度成長期に建てられた物件が多いためどうしても物件設備が古くなりがちです。
その点はリフォームやリノベーションで改善されていることもありますが、
耐震構造や排水設備など目に見えづらい部分はしっかりと確認した方が良いでしょう。

さらには公的な賃貸物件は戸数や立地が限られているため、
駅から距離が離れていたり都心物件の空きが無かったりすることもあるようです。

ますます希望に沿った物件に入居できる可能性は低いですね。



いかがだったでしょうか。
今回は「UR賃貸住宅について」まとめてみました。

メリットが多そうなイメージでしたが
色々と調べてみると一転してデメリットも目立ちます。

UR賃貸住宅は割と家族住まいが多い印象です。
どうしても収入面や立地面で縛られやすいので、
1人暮らしや2人暮らしなら民間の賃貸住宅がオススメですね。