世界規模で新型コロナウイルス感染症の拡大が広がり、経済に大きな爪跡を遺そうとしています。
それは、私たちの家計にも痛いダメージを与え始めているのは紛れもない事実でしょう。

しかしこのような緊急事態時には、不動産投資が強いと言えるかもしれません。
その理由をご説明します。



目次
1. 資産形成を進めておく必要性
2. リスク管理を行うことを忘れない
3. 緊急事態にも強い投資商品を選ぶことが重要

1.資産形成を進めておく必要性


長く続いていた株価の好調は、新型コロナウイルスによる影響を強く受けて大幅に下落し、今荒れに荒れています。米国経済が景気後退していることはもちろん、日本国内でも緊急事態宣言などのリスクを抱えてかなり厳しい結果に直面しているのです。

景気の不安は、一般家庭にも大きな影響を与え、生活の不安を煽っています。
マスクや除菌剤の不足から始まり、今後紙製品が不足すると噂が立つや否やトイレットペーパーやキッチンペーパーの買い占め、都市封鎖を警戒して食料品の買いだめなど、すべて不安感から起こっています。
自粛要請を受けて出来るだけ自宅待機したいものの、「生活のために仕事を休むわけにいかない」と出勤を余儀なくされてる人がいる一方で、仕事時間の短縮や操業の停止、その結果収入の大幅な減少、中には仕事そのものを無くしてしまい生活が苦しくなってしまう方もいらっしゃるでしょう。

これらは、すべて収入を“給与”に頼っているから起こっていることです。
仕事をしなければ収入が得られないからこそ、緊急時にも休むわけにもいかないわけですし、働けないことによって収入がなくなり、その結果生活苦に陥るという事態になってしまうのです。

このような時、頼りになるのは“不労所得”でしょう。
資金形成を行い不労所得が得られるのであれば、たとえ働けなくなり多少給与が減ったとしても生活に直ちに影響を与えづらくなりますし、心にゆとりが出来ることは間違いありません。気持ちに余裕が出来れば、デマに騙される可能性も少なくなりますし、不安感から混乱に陥ってしまうというリスクも軽減できるのではないでしょうか。


2. リスク管理を行うことを忘れない


「ポートフォリオ(Portfolio)」という言葉が存在しています。日本語に直訳すると書類入れや書類ケースになり、そこから“書類をひとまとめにして持ち運べるケース”と言う意味を持つ言葉です。どちらかというとクリエイターなどが実績をアピールするための「作品集」というようなイメージが強いですが、このポートフォリオという言葉は金融・投資業界でも利用されている言葉です。

金融・投資でのリスク管理については、“卵”と“かご”の話によく例えられています。欧米では「Don't put all your eggs in one basket.(卵をひとつのカゴに盛るな)」が格言として広く知られるほど。卵をひとつのかごに入れておくと、そのかごを落としてしまった場合は入れてあった卵すべてが割れてしまうでしょう。しかし、卵を1つずつ別々のかごに入れておけば、たとえそのうちのかご1つが落ちても、他のかごに入れてあった卵は守ることが出来るのです。
このように、全ての資金(卵)をひとつの金融商品(かご)に投資せず、様々な種類に分けて投資することが鉄則になります。そして、分散して投資すること、またはその組み合わせのことを「ポートフォリオ」と金融・投資分野では呼ぶのです。

このポートフォリオの割合についても重視しなければなりません。投資には不動産をはじめ、株、FX、金、仮想通貨など様々な種類がありますが、もちろんそれぞれメリットとデメリットが存在しています。
株やFXなどは経済と同時に値動きをするため、短期間でハイリターンを得やすいという点がメリットになるでしょう。しかし一方で、敏感に経済と連動してしまうからこそ、今回の新型コロナウイルスショックのような場合には、大きな損失へと即座に繋がってしまうというリスクの高さがデメリットになってしまうのです。



3. 緊急事態にも強い投資商品を選ぶことが重要


数ある金融商品の中でも、不動産投資は比較的緊急事態に強いと言えます。
その理由として

・経済の影響を受けづらい
・団体信用生命保険の加入が義務付けられている

この2つを挙げることが出来ます。
今回のようなコロナウイルスショックの中においても、不動産投資にはほとんど影響を受けていません。それは、景気が悪くなったからと言って入居者が即引っ越しを検討するという事はほとんどないからです。住む人がいる限りは安定して毎月家賃収入を得ることが出来ますし、不動産の価値も急に下がるという可能性もほとんどないのです。
もちろん、まったく影響を受けないというわけではありませんが、そのスピードは株価などに比べると非常に遅く、弱いものになるでしょう。

また、不動産物件購入時に融資を受ける際、団体信用生命保険に加入することがほとんどのケースで義務付けられています。この団体信用生命保険と言うものは、生命保険代わりになるもので、もし亡くなった場合には保険会社が代わりにローンを返済してくれるといったもの。つまり、万が一の状況に備えておくことが出来るのです。


世界規模の非常事態でも安定した収入を得られ、もしもの時にも保証を受けることが可能な不動産投資は、まさに緊急事態にも強い投資商品と言えるのではないでしょうか。しかし不動産投資にもリスクがないというわけでもありませんから、そのリスクもしっかりと理解し、その対策もしっかりと立てておくことが必要なのです。

小雪