こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

みなさんは物件選びをする際にどういったところを気にしますか?
間取りや家賃、立地や設備など色々とこだわるポイントはあるかと思います。

人によっては新築や築浅物件が良いと思われる人も多いのではないでしょうか。
確かに築年数が古い物件よりは新しい物件の方が良いですよね。
分かります。

しかしながら具体的に新築や築浅物件の何を持ってメリットといえるのでしょうか?
メリットがあるならデメリットはあるのでしょうか?

そもそも新築や築浅に定義はあるのでしょうか?

というわけで今回はそんな「新築と築浅物件について」あれこれまとめていきたいと思います。

 


 1. 新築・築浅の定義とは


さてまずは新築と築浅の定義についてです。

先に築浅から説明すると、
築浅とはその名の通り建物が完成してまだ数年程度しか経っていない築年数が浅い物件の事を指します。

ただ築浅という言葉自体にははっきりとした定義は無いようです。
広告を出す不動産会社のさじ加減で築浅と呼ぶかどうかが決まってきます。

築浅と比べて新築に関しては国土交通省にてしっかりと定義されています。

「新築住宅とは、新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの
(建設工事の完了の日から起算して一年を経過したものを除く。)をいう。」

ここでいう「居住の用に供したことのないもの」とはつまり人が住んだことがないと言い換えられます。
まとめると、現在建築中または完成後1年未満でかつ未使用・未入居である物件といえるわけですね。

これが新築の定義です。

そのためいくら建築が完了して1年未満だからといって、
その間に誰かが住んだ形跡があるならもう新築とは呼べなくなるわけです。

そこで築浅という言葉が便利なわけですね。

確かに物件を調べていると築1年未満で明らかに新築っぽいのに、
あくまで築浅と書かれている物件がたまにあったりするのですが、
そのカラクリは新築の定義にあったということになるのです。

どういう事情かは分かりませんが、誰かが住んで1年以内に出て行った物件だったということですね。



 

 2. 新築・築浅のメリット


ではみんな大好き新築・築浅物件のメリットには具体的にどんなことがあるのでしょうか。

何といっても建設されてからの年数が浅いので、
室内はもちろん建物自体がとてもキレイなのでテンションが上がります。

経年劣化や汚れなどの心配が無いので、
入居する際の掃除も簡単に済ますことができるのは地味に嬉しいところですね。

何よりも新鮮な気持ちで新生活を始められるので最高です。

また、もちろん物件設備もキレイですし、
何より最新設備が整っている可能性も高いです。

どうしても年季の入った物件だと設備自体が古臭く感じる可能性もありますし、
経年劣化によって後々設備不良が見つかる可能性だってあり得ます。

新築・築浅以外の古い物件全てがそうだという話ではありませんが、
少なからず設備は劣化していくので、心配になるポイントではないでしょうか。

特に防犯セキュリティ設備に関しては、
古い物件だとセキュリティ性が甘く不安に思う人もいるかもしれません。

その点、新築・築浅物件ならセキュリティ面でも安心しやすいというわけです。



 3. 新築・築浅のデメリット


一見スキの無いように思える新築・築浅物件ですが、デメリットはあるのでしょうか?

何といっても築浅物件、特に新築物件は人気が高くなりがちなので、
入居するにも競争率が高くなる可能性があります。

みんな考えることは同じなんですよね。

そのためせっかく良い物件を見つけても、
タッチの差で他の入居者に決まってしまったというケースがあり得ます。

また建設中の物件の場合だと、
内見することができないため前述したように競争率が高いという特徴もあって、
部屋内を見ずに物件を決める必要が出てくるかもしれません。

写真やイメージ図だけで部屋の雰囲気を想像しなければならないので、
入居したら思っていた雰囲気と違っていたり、
コンセントの位置など勝手が悪い可能性も出てきますので注意が必要です。

そして人気が高いということは周りの相場よりも家賃が高く設定されているケースも考えられます。

新築・築浅じゃなければ近い立地に同じような間取りの物件が多少安い家賃であるかもしれません。
その家賃差を考えて本当に新築・築浅が良いのかと悩むことになるかもしれませんね。

最後にシックハウス症候群によるアレルギー反応が出る可能性についても触れておきます。

現在は建築基準法の改正により、
建材の規制や換気設備の設置が義務付けられたことで改善されてきているようですが、
いわゆる新築物件特有のニオイなどにより、
アレルギー反応を起こす恐れがあるということは知っておいて損は無いでしょう。

接着剤や防腐剤、塗料などに含まれる化学物質が空気中に漂うことで、
室内の汚染された空気を過度に吸ってしまい、
目がチカチカしたり、酷いと吐き気や皮膚に湿疹が出たりもするようです。

それをシックハウス症候群といいます。

それだけ聞くと恐ろしく思えますが、
建物の外に出て新鮮な空気を吸えば症状が軽くなり回復するという特徴もあるので、
万が一新築物件でそういった症状が発生した場合や不安な人は、
しっかり換気するようにした方が良いといえるでしょう。



いかがだったでしょうか。
今回は「新築と築浅物件について」その定義とメリット・デメリットをまとめてみました。

やっぱり新築物件は新鮮で気持ちが良いものですし、
古いことが悪いとは言いませんが、築浅であればあるほど嬉しいのは、
入居者からすると当然の感情かもしれませんね。

とはいえファッションにも古着というジャンルがあるように、
物件にも古物件が好きな人がいるのもまた事実です。

それぞれのメリット・デメリットや特徴をしっかりと考えながら、
物件探しをしていきたいものですね。