こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

マンションと戸建物件を比べた際に、どうしてもマンションのほうが住戸面積は小さくなりがちです。

そんな中、少しでも生活空間を広げるために色々と試行錯誤が行なわれており、建築家たちの様々な思いが詰まっています。

今回は「あったら嬉しい室外設備」と題して、玄関先とバルコニーに分けて4つ紹介していきます。


1. 玄関:玄関ポーチ
2. 玄関:アルコーブ
3. バルコニー:サービスバルコニー
4. バルコニー:ルーフバルコニー



■玄関:玄関ポーチ
玄関ポーチとは、玄関までのスペースのことですが、門扉が付いているのが特徴的です。

これにより玄関ドアへ行く手前に門扉を開けることになるため、防犯対策としても優秀ですし、玄関先のスペースを活かしやすいです。

玄関ポーチはあくまで共用部分ではありますが専用部分という扱いになるため、ある程度はその部屋の居住者が自由に使えるようになっています。

ただしあくまで共用部分なので、マンション内の居住者に迷惑が掛かったり、マンション全体のルールに反するような使い方はできません。



 

■玄関:アルコーブ
同じ玄関先でも玄関ポーチと似て非なるものがアルコーブと呼ばれるスペースです。

もともと「くぼみ」という意味の言葉であり、その名の通り廊下から少しくぼんだような玄関周りのスペースのことです。
本来は室内における同じようなくぼんだスペースのことを指しますが、日本では玄関先のスペースのことを表すことがほとんどです。

 玄関ポーチとの大きな違いは門扉が無いことですね。
あくまで廊下の一部というわけです。

通常、廊下から直で玄関ドアが設置されているため、誰かが廊下を歩いていた場合にどうしても室内が見えてしまう可能性が高くなってしまいます。

ただアルコーブがあると少しくぼんだスペースのおかげで、廊下側から室内が見えづらい構造になりやすいです。

アルコーブで気をつけなければいけない点は、玄関ポーチと違って専用部分ではないということです。

あくまで共用部分、廊下なんです。

暗黙の了解で自転車を置いたりしている物件も見かけますが、本来、廊下に物を置くわけにはいかないですよね?
極端な話ですが、他の住人が物を置いても「俺の玄関先に物を置くな!」という文句は言えないわけです。
それを言うなら「みんなが使う廊下に物を置くな!」という話になるのです。



 

■バルコニー:サービスバルコニー
続いてバルコニーについてですが、サービスバルコニーというものがあります。
簡単にいうならサービス程度のバルコニーといった具合でしょうか。

洗濯物を干したり、イスを置いて軽くお茶したりといったことができる、
いわゆるバルコニーよりも広くない、狭いバルコニーのことです。

大体は室外機が置かれていたり、多少の物を置くことができる程度の広さしかないです。

日当たりの良い場所に設置されているメインのバルコニー様と違って、サービスバルコニーはどちらかというと奥まったところに設置されることが多いです。

そんなどことなく可哀想な雰囲気を持つサービスバルコニーですが、ちょこっと物を置けるスペースって個人的に好きです。

これは正直、人それぞれでしょうか。
どうなんでしょう…



■バルコニー:ルーフバルコニー
バルコニーの花形ともいえるルーフバルコニーは屋根の無いバルコニーのことです。
ですので、下階の屋根を利用して設置されているためそこそこの広さを持っていることが多いです。

当然ですが下階にルーフバルコニーを設けることは難しいためどうしても上階の部屋に設置されています。

もちろんルーフバルコニーは専用部分になるので、幅広い使い方が可能です。



 今回は「あったら嬉しい室外設備」について紹介してみました。

玄関ポーチ、アルコーブ、サービスバルコニー、ルーフバルコニーと、それぞれに生活空間を広げるための工夫が垣間見えたかと思います。

気に入ったマンション物件にこういった設備が付いていれば嬉しくなりますよね。
ぜひぜひ物件選びの参考にしてみてください。