こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

マンションと戸建物件を比べた際に、どうしてもマンションのほうが住戸面積は小さくなりがちです。

そんな中、少しでも生活空間を広げるために色々と試行錯誤が行なわれており、建築家たちの様々な思いが詰まっています。

あれ?前回と同じ始まり方してる…?

決して楽をしたいわけではないですが、前回は室外設備にスポットを当てたので今回は逆に「あったら嬉しい室内設備」に関してまとめていきます。



 
1. アルコーブ
2. スキップフロア(ステップフロア)
3. ユーティリティスペース



 

■アルコーブ
あれ?アルコーブって前に書かなかったっけ?
そう思って頂けた人は前回の記事を見て頂けたというわけですね。
ありがとうございます。

そうです。
前回、室外設備をまとめた時に玄関先のスペースとしてアルコーブを紹介しました。

その時にもともと「くぼみ」という意味があって本来は室内におけるくぼんだスペースのこと、と説明したんですがまさにそういうことです。

バロック様式で使われていた技法でヨーロッパの建築でよく見られるようです。

玄関先のアルコーブとは違って室内のアルコーブはまさにメリットの宝庫です。

隠れ家のような空間を演出できたり、読書スペースやソファを置いたり、収納スペースとしても便利です。

アルコーブベッドという使い方が一般的なようですが、正直僕は初耳でした。

いわゆる閉鎖的な空間にベッドを設けるわけですが、部屋の一部でありながらカーテンなどの仕切りを取り付けることで、独特な独立空間を簡単に作れちゃうわけですね。

なんやかんや狭い空間が落ち着くみたいなことありますもんね。

とにかくベッド以外にも想像力次第で色々と応用が利きそうなので、もし自分の家にあったら腕の見せ所ですね。

僕の家にあったら100%物置となりますが。



 

■スキップフロア(ステップフロア)
ステップフロアとも呼ばれるスキップフロアについてですが、これは正直、賛否の多い室内設備だと思います。

そもそもスキップフロアとはいわゆる中階層を設けるような間取りのことを言います。

つまりどういうことか。
階段が増えるわけですね。

階段なんて大っ嫌い!!(注:個人の主張です)

掃除も大変ですし、何より家の中で昇り降りしてそんなに疲れたいんでしょうか。
僕には分かりません。

確かに知り合いの家にスキップフロアがあったら少しテンション上がりますが、それは知り合いの家だからです。

とはいえ、メリットも当然あります。

一般的な間取りは廊下と壁を使って部屋を分けますが、スキップフロアの場合は段差を設けることで部屋を分けるので、廊下を設ける必要が無く壁を極力減らすことで
その分スペースを有効に使えるわけです。

また横の広がりよりも縦の広がりを重視する作りになっていくので、開放的な空間が生まれやすいです。

あなたはメリットとデメリットどちらにより多く共感するでしょうか?



  

■ユーティリティスペース
家事室とも呼ばれるユーティリティスペースというものもあります。
大体はキッチンや洗面所やランドリールームの近くに設けられていることが多いです。

いわゆる便利な空間というわけです。

イチから間取りを設計する場合はまた別としても、賃貸マンションなどで備え付けでユーティリティスペースがある場合は、ある程度の生活導線が見えやすいことが多いです。

 例えばランドリールームの近くにあったら、アイロン掛けをするか物干しスペースにしたら楽ですよね?
洗面所や脱衣所の近くならタオルや下着などの収納として機能しそうですし、キッチンの近くなら食品や食器を収納するパントリーとして使えそうです。

生活に必要な部屋というわけではないけれど、あったら便利な小部屋というイメージです。
これも使い方次第で無限の可能性を秘めています。



  今回は「あったら嬉しい室内設備」についてまとめてみました。
室外設備と比べてどうしても室内というわけで生活スペースを利用するものばかりなので、魅力的に感じるかどうかの好みはあると思います。

室外設備と室内設備にそれぞれ共通して言えるのは、どちらも空間をどう使うかというイメージだったりセンスが重要だということです。

結局はマンションという限られた割と狭い空間の中で、いかに快適に過ごせるかという知恵と発想の賜物です。

あえてチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
僕は室外室内どちらの場合もただの収納スペースになると自負しております。