こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

家賃は生活費の中でも多くを占める存在です。
最近流行りのサブスクリプションと捉える考え方もありますが、
確かに生活をする上で無くてはならないものだし毎月定額を支払い続けていくという意味では、
所有物件でローン完済でもしてない限り必要な支出です。

日々の生活を切り盛りする上で重要な固定費であるといえます。
そりゃあ固定費は少ないに越したことは無いかもしれません。

そんな家賃ですが、じゃあ果たして本当に安けりゃいいのか?という疑問が生まれます。

相場より安い物件ってどうなの?
お、安いじゃん、ラッキー!って簡単に考えちゃっていいの?

危うく簡単に考えちゃうところでした。
そんなわけで今回は「家賃が相場より安い物件の理由」についてまとめていきたいと思います。




1. 相場より安い理由:物件関連
2. 相場より安い理由:立地関連
3. 相場より安い理由:人間関連



 

■相場より安い理由:物件関連
まずよく言われるのが事故物件やワケあり物件です。
極端に相場より安い物件の場合は疑いたくなるものだと思います。

その部屋で過去に事故や事件があったり、前入居者が部屋で亡くなった場合は、不動産会社は新しい入居者へ伝える告知義務というものがありますが、
法律上ではっきりと定められているわけではないので注意が必要です。

とはいえ、デメリット以上のメリットを感じるのであれば、しっかりと不動産会社や大家さんと確認を取った上で双方同意の下で契約する分には、別に問題は無いようにも思えます。

ちょっと特殊なケースから書いてしまいましたが、相場より安くなる理由は他に様々あります。

そもそも物件の築年数が古かったり、設備が古い場合は安くなりやすいです。
いくらリフォームで内装がキレイだったとしても
上下水道の配管が古くなっていて詰まりや漏水などで入居後にメンテナンスが必要になったり、
物件構造上の問題で耐震性が劣っていたりする事もあります。

また原状回復工事が甘く、壁紙や床があまりにも汚れていたり、エアコンなどの備え付け設備が壊れかけていたり予算が削られている場合もあります。

シンプルに間取りが狭かったり、そもそも間取りが特徴的な可能性は十分あり得ます。
洗濯機置き場が外にある場合や冷蔵庫を置くスペースがキッチンから離れていたりすると、入居してから後悔することもあるので念入りに確認した方がいいでしょう。



  

■相場より安い理由:立地関連
続いて物件の立地によって安くなるケースも考えてみます。

このパターンで分かりやすいのはお墓が近くにある物件です。
どうしても心理的に苦手となりやすく人気が無いため安くなる傾向があります。

物件の近くでいうと、線路沿いや高速道路沿い、歓楽街の近くも相場より安くなりやすいです。
騒音問題や洗濯物を干せないといった事情や、歓楽街の場合は治安の悪さも影響して入居者が住みにくいという理由から、
家賃を下げている可能性があります。

他にも高層マンションやビル群が立ち並ぶ立地の場合、
日当たりの悪い低層階もどうしても人気が落ちるため相場より安くなりがちです。
同じマンションでもやっぱり高層階のほうが家賃が高くなる傾向があります。

あとは取り壊し予定の物件は要注意です。
近いうちに取り壊しが決まっている物件の場合はそもそも入居期間が決まっているため、大幅に家賃を下げているという場合があり得ます。
これは別に古い物件に限らず、地域の再開発などで立ち退きが理由なこともあるので、
極端に安い物件はしっかりと確認しておきましょう。

こういった立地が原因で安いケースのほとんどは、
直接現地に足を運ばないと分からないことが多いので気をつけましょう。
どうしても現地に出向けない場合はgoogle mapのストリートビューなどを参考にするといいでしょう。



 

■相場より安い理由:人間関連
最後に人間関係でのトラブルの可能性についてです。

大家さんとしてはなるべく質の良い入居者に入居してもらいたいと思っているはずですが、どうしても様々な事情からなかなか入居者が集まらない場合に、仕方なく家賃を下げたり条件を緩めて募集することもあり得ます。

高齢者や生活保護の方、水商売やフリーターなど
別に全ての人が質が悪いとは全くもって思いませんが、一般的に入居審査が難しいとされている方々が入居できるような条件の場合、
どうしても色んな物件の入居審査を経て物件に集まる可能性があります。

事情は様々あるかもしれませんが、そういった物件である場合、
隣人トラブルに巻き込まれる可能性は少なからず上がるので注意が必要です。

また、大家さん自身が入居者に対してあまりにも厳しい場合、なかなか入居者が安定しないこともあり結果的に家賃が下がっている可能性もあります。

不動産会社と諸々確認をする場合は念のため大家さんの傾向も確認しておくことをオススメします。
逆に入居者に対して親身になってくれる大家さんならラッキーですしね。

 


 いかがだったでしょうか?

相場より家賃が安いということは必ず何かしらの事情があるはずです。
もちろん良心的な物件もたくさんあると思いますが、これから住み続ける部屋を探すという意味では、
念には念を入れて色々な角度から家賃が安い理由を確認してみることも必要だと思います。

そしてその家賃が安い理由に対して特にデメリットを感じないのであれば、その物件はあなたにとって最高の物件にもなり得るかもしれません。