こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

家を建てる時に吹き抜けにしてみたいなと一度は考えた事があるのではないでしょうか。
家に吹き抜けがあると視覚的にも分かりやすくメリットが多そうですが、
メリットの裏にはやっぱりデメリットも潜んでいるものです。

しかも家具家電のようなインテリア系なら後からいくらでも修正が効きますが、
後から吹き抜けを取り除くのは至難の業です。

そうなると、吹き抜けを作るのか作らないのかといった究極の選択肢を、
当然ながら家を建てる前にしっかりと判断しなくてはなりません。

部屋の間取り全般に言えることですが、
吹き抜けがあるか無いかで地味ながら生活スタイルも変わってくるのは間違いないでしょう。

そんなわけで今回は、
「吹き抜けのメリット・デメリット」について考えていきたいと思います。


1.     吹き抜けについて
2.     吹き抜けのメリット
3.     吹き抜けのデメリット



■吹き抜けについて
知っている人も多いかと思いますが、
吹き抜けとは上階の天井と下階の床、いわゆる仕切りを取っ払って、
上下階を繋げた空間
のことです。

吹き抜けがあるか無いかで住宅の印象はガラリと変わってきます。
その違いは一目瞭然です。

吹き抜けというだけあって風通しが良くなり、光を取り入れやすくなります。
特に都市部などでは建物が多く、かつ敷地が狭くなりがちなので、
建物の縦空間を広げることによって、
風や光といった自然を取り入れるために採用されていることが多いようです。

よくマンションやビル、ホテルなどのエントランスにも使われていますよね。
そういったイメージからか少しゴージャスな印象を与えることも出来ます。

よくリビングや玄関などに設けられているイメージが強いですね。

単に高い天井とはまた違った風合いを見せられる吹き抜けは人気が高い反面、
マイホームに導入して後悔した声が多いのもまた事実のようです。



■吹き抜けのメリット
そんな吹き抜けのある生活に憧れるわけですが、
なんとなくのメリットは分かるけれど具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。

何と言っても空間を縦に広げることで、自ずと天井が高くなり空間全体に開放感が生まれます。
天井が無いだけなのに、なぜだか部屋全体が広くなった気がするから不思議です。

吹き抜けである以上、絶対に考慮した方が良いのが採光です。
貴重な自然光が部屋の奥まで抜けやすくなることで部屋が明るくなります。
それ以外にも例えば間接照明などの室内の明かりも抜けてくれるので嬉しい限りです。

また風通しが良くなるというメリットもあります。
上階下階それぞれに窓を設置し、開ける事で室内換気も効率的になります。
暖かな空気が下から上へ抜けてくれるおかげで空気がこもるのを防いでくれます。

さらに上下階が繋がっていることで家族の気配も感じやすくなります。
いちいち階段を上がったりする必要も無く声をかけたり、
足音などから子供の動きを察知することが出来るようになるわけですね。

そしてデザイン性が高くオシャレに見えやすいのも嬉しいポイントではないでしょうか。



 

■吹き抜けのデメリット
さて吹き抜けのデメリットもいくつか紹介していきます。
デメリットの多くはメリットと表裏一体な部分があるように思えます。

例えば家族の気配を感じやすいということは、
言い換えるなら音やニオイが伝わりやすいということになります。
通常の2階建てだったり隣の部屋などの生活音も邪魔になることはあると思います。
それが吹き抜けがあることでよりダイレクトに届いてしまうのです。
プライベートを大切にしたい環境には不向きと言えます。

また天井が高くなり空間が広がるということは、
冷暖房の効きが悪くなるので光熱費が上がりやすくなります。
これも毎日の生活費を考えると地味に嫌なデメリットです。

よく言われているのが、
北側の吹き抜けにはカビが生えやすい傾向があるというデメリットです。
物件の立地条件によっては日当たりの悪い北側は結露し湿気が溜まりやすいためです。
定期的な掃除、メンテナンスが重要といえるでしょう。

その掃除やメンテナンスが非常に面倒臭く大変というデメリットもあります。

想像してみてください。
高い天井に窓があってそこの汚れをどうやって拭き取りますか?
吹き抜けに設置した照明器具の電球がもしも切れたら?

実生活では起こり得るシチュエーションです。
冷静に明確に思い描いたうえで考える必要があるでしょう。

他にも2階から物が落ちたり、ましてや子供が落ちる危険性もあります。

そして物件構造上の話ですが、2階の床が無くなるということは、
その分2階のスペースが狭くなるということなので、
しっかりと理想の間取りをイメージする必要があります。



いかがだったでしょうか。
今回は「吹き抜けのメリット・デメリット」についてまとめてみました。

一見羨ましくもある吹き抜け構造ですが、その裏にはしっかりとデメリットもありました。
ただし、先にデメリットを知っていれば対策を考え最小限に抑えることも出来て、
メリットの恩恵を十分に受けられることでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。