こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

マンションに必要不可欠な存在が管理人です。
なのにもかかわらず実態の掴みづらいのもまた事実です。

いやなんとなく分かりますよ?
敷地内を掃き掃除してくれているおじさまですよね?
すれ違いざまに挨拶してくれる方ですよね?
物件によってはエントランスに座っているあの人ですよね?

こほん、失礼致しました。

当然ながら常にマンション内にいる、そこにいるおじさまおばさまが、
ただ単に居座っている方ではないことぐらいはさすがの僕にも分かります。

とはいえ、日々の暮らしの中で管理人に関わることってそんなに無いですよね?
少なくとも僕はそこまで関わった記憶が無いのです。
非常に失礼な話をしているかもしれませんが。

何が言いたいのかと言うと、
縁の下の力持ちである「マンション管理人の仕事内容」について、
今回はまとめてみようと思う次第であるわけなのです。


1.     管理人の種類
2.     管理人の仕事内容
3.     管理人の勤務体系



■管理人の種類
そもそもマンション管理人とは管理会社や管理組合、
家主や住民などから依頼を受けてマンション全体を幅広く管理する人の事を指します。
たいていは管理会社に雇われているケースが多いです。

一言で管理と言ってもイメージしやすいマンションの清掃の他に、
建物全体の修繕や設備点検や設備が故障した際の緊急対応、
契約書などの書類を管理したり、管理会社への報告など様々な仕事があります。

また管理人にもいくつか種類があり、大きく3つに分けられます。

まずはいわゆる管理人のイメージに近いマンション管理員
民間検定であるマンション管理員検定というものはありますが、
マンションの管理員になるために特別専門的なスキルは必要ありません。

そのため、中高年の転職先としても人気が高く、
定年後の仕事として選ばれやすい職種といえます。

そしてマンション管理士という種類もあります。
マンションの維持、管理に関するコンサルティング業務を担う役目です。
マンション管理士になるためには専門的な知識が必要で国家資格が必要です。
マンション管理士になるにはなかなかに難しいですが、
だからこそ管理組合をサポートできる唯一無二な職業といえるでしょう。

その他に管理業務主任者というマンション管理員を統括する役目もあります。
マンション管理会社に勤務してマンション管理員を束ねる仕事となります。
そのため管理業務主任者になるための国家資格が必要となります。

管理人と言えど、種類があることは分かって頂けたかと思います。



■管理人の仕事内容
では具体的に管理人の仕事内容とはどういったものがあるのでしょうか。
大きく4つに分けられます。

まずは分かりやすい点検や巡回業務です。
別にヒマだから歩き回っているわけではないのです。
共用部分の照明が切れていないかなど建物や設備の状態を目視確認したり、
敷地内に無断な放置物や駐車が無いかなどを確認する業務です。

次に立会い業務です。
マンション内の様々な整備業務の立会いです。

とはいえ常に張り付く必要は無いので、
作業開始と作業終了だけしっかりと立ち会う事が重要です。
身元の知れない作業員を敷地内に入れてしまって、
よく分からない作業をされる事を防ぐ重要な仕事といえるでしょう。

そして清掃業務ですね。
これはイメージしやすいかもしれませんが、
共用部分やマンション敷地内をキレイにしてくれる作業です。

入居者が掃除をするわけでもなく、マンションの共用部分ってキレイですよね。
これは管理人のお陰といえるでしょう。

逆に共用部分があまりにも汚い場合は、
正直な話、その物件の管理人が清掃を怠っているといえるでしょう。

最後に受付や報告業務です。
入居者からの問い合わせや要望を管理会社へ連携する重要な業務です。
これがあるからこそ日々過ごしやすいマンションであるわけですね。

他にも共用設備、例えば駐車場や駐輪場の利用者への受付や管理、
入退去届を受けたりと事務作業もたくさんあります。



■管理人の勤務体系
最後に管理人の業務体系にも少し触れておきます。
これは大きく分けて3つあります。

まずは常駐勤務です。
毎日、担当されるマンションへ出勤して定時勤務する方法です。
雇用方法は様々で管理会社の正社員であることもありますし、
パートやアルバイト雇用の場合もあります。

次に住み込み勤務です。
毎日出勤とは異なり、そもそもマンションの一室を借りて住み込みで働いているパターンです。

マンション住人としてはトラブルが起こった時に判断を下してくれる管理人が
24時間滞在しているというのは非常に心強いですが、
働く管理人目線で考えると状況によっては、
早朝や深夜など関係なくトラブル対処しなくてはならないため一長一短かもしれません。

そして巡回勤務です。
これは規模の小さいマンションなどを何軒か、
週2~3回などと決まったサイクルで巡回してもらう方法です。



いかがだったでしょうか。

分かってはいるけれどなかなか仕事内容が掴めない管理人について、
簡単ではありますがまとめてみました。

パッと見た感じではめちゃめちゃにラクそうな仕事そうに見えて、
実際にやることはたくさんで、
しかも仕事を怠ると入居者に対してダイレクトに被害が及ぶという、
重要なポジションである事が分かりました。

自分の住むマンション全体を管理してくれている管理人に、
日々感謝しながら生活していきたいものですね。