こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

真夏の涼み方にも色々とあります。
エアコンや扇風機は言わずもがなですが、
炭酸飲料を飲んだり、アイスやカキ氷も食べたくなりますよね。

前回お伝えした風鈴も風情があって良いですし、
個人的にうちわが大好きで毎年重宝しているんですよね。

そんな先人たちの残した偉大な道具の一つにすだれがあります。
すだれは想像以上に効果が絶大で、今なお使用している人も多いのではないでしょうか。

炭酸飲料やアイス、カキ氷は例に挙げといてなんですが一時的な効果ですし、
食べすぎは身体にも良くないです。

エアコンや扇風機といった電化製品はもちろん即効性もあって非常に便利ですし、
実際のところ個人的には無い生活は考えられませんが、
使いすぎは身体を冷やし過ぎてしまうし何よりも電気代がバカにならなかったりしますよね。

そんなわけで今回は「すだれのあれこれ」についてまとめていきたいと思います。


1.     すだれとは
2.     すだれの主なメリット
3.     すだれの効果的な使い方



■すだれとは
簾(すだれ)は日本に古くから伝わる伝統工芸品です。
主に竹や葦などを編んだものを窓の外や軒先に吊り下げて使用します。

元々は御簾(みす)と呼ばれて平安時代の貴族が使用していたらしく、
特に緑色の布で縁取られていて部屋の中や外を仕切る目的が主な使い方だったようです。
当時は高級品だったようですね。

そんなすだれと似たもので葦簀(よしず)というものもあります。
見た目は似ていますが大きな違いとしてすだれが吊り下げて使用するのに対して、
よしずは立てかけて使用する
ものです。
また名前の通りよしずには基本的に葦が材料として使われています。

こういったすだれやよしずは、
現代のカーテンのように風を遮ってしまうことも無く、
ブラインドやスクリーンのように風が吹いてうるさ過ぎることも無いので、
実は非常に使いやすいアイテムなんです。

しかも最近では100円ショップなどでも手軽に購入できるという魅力さもあります。



 

■すだれの主なメリット
では、すだれを使用することで具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。
特に意外性は無いかもしれません。
イメージ通りです。

まずは暑さ対策になるということです。
真夏の強い日差しを遮ることが出来る上に風通しも良く、
窓を開けていれば涼しい風だけをしっかり室内に送り込むことが出来ます。

もちろんエアコンなどを使ったほうが涼しいだろというのはその通りなのですが、
重要なのは冷たい風を作り出すのではなく、
自然が生み出した丁度良く心地良い温度の風ということです。

しかも窓を開けることで熱風になりそうなものですが、
実際は遮光・断熱効果のお陰で体感温度は思ったよりも涼しくなるのです。

完全ではないですが多少の虫除けになるのも良いですね。
とはいえ網戸と違ってやっぱり遮光効果が優れているため使いやすいです。
これは窓を閉めていたとしても十分効果は実感できるでしょう。

直射日光が当たらないということは
家具や壁紙の日焼けを防ぐことも出来るので嬉しいですね。

他にも目隠しや電気代の節約効果にもなります。

最近ではカーテンを使用することが一般的ですが、
同じ目隠し効果としてレースカーテンを使用した場合に遮光性はどうしても悪くなります。
とはいえカーテンを閉め切ってしまうと照明を付ける必要が出てくるでしょう。

また環境省の推奨する冷房の標準設定温度は27~28度だと思いますが、
正直、湿気の多い日本の気候では暑く感じがちです。
しかし、すだれを組み合わせることで同じ設定温度でも体感温度は下がります。

これらがすだれを使用する主なメリットとなります。



■すだれの効果的な使い方
それではすだれの効果的な使い方もまとめてみましょう。

すだれを使う上で大して難しいテクニックなどはありませんが、
まずは窓の外側に設置することとある程度は窓との距離を開けるように意識しましょう。
これを意識するだけですだれライフがだいぶ快適になることでしょう。

室内に設置してもそれなりの効果は期待できますが、
直射日光が窓から内側へと侵入して少なからず室温を上げてしまう恐れがあります。
そのため、外側に設置することですだれと窓の間に空間が生まれ、
部屋に伝わる熱が少なくなるわけですね。

またサイズ感はお好みですが、
当然ながら窓がすっぽり隠れるほどの大きさにした方がより効果的です。
頻繁に出入りするような場合は、
少し短めのものを選ぶか巻き上げられるタイプのものが良いでしょう。

最後に可能であればすだれの下に打ち水をするのも気化熱によって
より涼しさを得ることが出来ます。
すだれ自体に水をかけるのも効果的ですね。



というわけで今回はすだれについてあれこれまとめてみました。
いかがだったでしょうか。

コロナ禍で自宅にいる機会が多いからこそ、
エアコンに当たり過ぎて身体を壊してしまっては勿体無いです。

たまには一息入れてすだれで古き良き日本の夏を体感してみるのも良いかもしれません。