こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

あまり考えたくない話かもしれませんが、
仏壇を購入した場合に一体どこに置けば良いのでしょうか?

宗派によっても様々な考え方があり、
結局のところ何が正解なのかイマイチ掴めていない方も多いかと思います。

小さいものから大きいものまで種類も豊富とはいえ仏壇である以上、
さほど気にしないとはいってもやっぱりどこか気になってしまいます。

というわけで今回は簡単にではありますが、
「仏壇の置き場所について」まとめてみたいと思います。


1.     仏壇の向き
2.     仏壇を置く場所で注意すべきポイント
3.     仏壇の置き場所あれこれ



■仏壇の向き
結果からお伝えするならば仏壇の場所や向きにこれという決まった答えはありません。
仏教にはどの方角にも仏様がいると考えられているためです。
しかし、それではこの記事もあっという間に終わってしまいますので、
今回は4つの説を紹介していきます。

まずは南面北座説
これは仏壇正面を南側に向けて背面を北側に向けて安置する方法です。
宗派でいうと曹洞宗、臨済宗の考え方ともいえます。
中国の慣習にある位の高い人が南を向いて座り、
その他は北を向いて座るという話が由来といわれています。

南向きなら直射日光が当たらず風通しも良く、
湿気も解消できる
というメリットも兼ね備えています。

次に東面西座説
極楽浄土が西にあるために仏壇を東に向けることで西に崇拝できるという方法です。
そのため西方浄土説と言ったりもします。
主に浄土真宗や浄土宗、天台宗の考え方のようです。

3つ目が本山中心説です。
主に真言宗の考え方で、宗派の総本山に向けて拝めるように仏壇を置くという方法です。
住んでいる地域によって仏壇の位置が変わるという特徴があります。

最後に春夏秋冬説です。
お釈迦様によって説かれた東西南北、上下左右という、
方角や向きに良し悪しを付けるべきではないという考え方です。
ご先祖様が安らかに眠れるならどこでも良いという
ある意味1番自由な考え方ゆえに1番悩ましいものなのかもしれません。



■仏壇を置く場所で注意すべきポイント
仏壇を置く場所にも色々な考え方があることが分かりました。
では、もっと実生活的に仏壇を置く場所として注意するべきポイントを考えていきます。
これも正解は無いのであくまで一般的な考え方として紹介します。

まず、なるべく直射日光や湿気は避けた方が良いでしょう。
仏壇のほとんどは木材で作られていることが多いので、
直射日光による日ヤケや乾燥によるヒビ割れ、湿気によるカビや変形は気にするべきです。
日々のメンテナンスもより大変になってしまいます。

地味に忘れがちなのが仏壇のサイズを測ることです。
せっかく部屋の中に仏壇を置くスペースがあったとしても入りきらなかったり、
逆にちょっとヘンな隙間が生まれてしまって不恰好なスペースになったら嫌ですよね。
観音開きで開ける際のスペースもしっかり考えた方が良いでしょう。



 

■仏壇の置き場所あれこれ
ということで具体的な仏壇の置き場所についてまとめてみます。

分かりやすいのは仏壇を置くための場所・仏間ですが
仏間の無い家は多いと思いますので、上座となる床の間もふさわしい場所といえます。
ただし同じ和室でも床の間と向かい合う下座となる場所には置かない方が良いでしょう。

また同じ部屋に神棚がある場合に気になる方も多いかもしれませんが、
床の間と同じように向かい合わせにならないようにすれば問題ないです。
どうしても向かい合わせだともう片方にお尻を向けることになるので注意しましょう。

リビングは騒がしく仏壇を置く場所としてふさわしくないように思いますが、
逆に賑やかな場所で家族が集まるという見方もあるので
逆に理想的な場所といえるかもしれません。
僕だったらリビングに置いて欲しいですね。

あまり仏壇を見下ろす環境は無いかもしれませんが、
基本的にはどちらかというと見上げる位置のほうが理想的なようです。



と、ここまで仏壇の置き場所についてまとめてみましたが、
冒頭で伝えたとおり結局のところ正解はありません。

大事なのはご先祖様を供養する、供養したいという心なのかもしれませんね。

…綺麗にまとめているようで当たり前な文章になってしまいましたが、
それもこれも気持ちが大事なんだと自分に言い聞かせようと思います。