こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。
夏も終わり秋が始まり紅葉の季節ですね。
また涼しくなってきてアウトドアもしやすくなってきました。
気を許すとあっという間に寒くなってしまいますが…。
兎にも角にも今回は、
雨降りの時期にも大活躍する「レインウェアの手入れ方法」についてまとめていきます。
レインウェアってそこそこの値段を出せば長持ちするイメージも強いですが、
打って変わって劣化しやすいイメージもあると思うんですよ。
洗った方が良い気もするけど、表面の大事な何かが薄れちゃう気もするんですよね。
結局よく分かってない方も多いかと思います。
少し賃貸物件とはかけ離れたテーマかもしれませんが、最後までお付き合いくださいませ。
1. なぜレインウェアの機能は劣化するのか
2. やってはいけない取り扱い方
3. オススメの手入れ方法

■なぜレインウェアの機能は劣化するのか
そもそもレインウェアというのはなぜ劣化するのでしょうか。
主な原因は大きく2つあります。
まず1つは加水分解による劣化です。
加水分解とは、水に触れた物質が化学反応を起こして分解されることを指します。
これによりレインウェアがボロボロになってしまうわけですね。
レインウェアの素材によく使われるのがポリウレタンという素材です。
ポリウレタンは伸縮性があり乾きやすいという特徴があるのですが、
実はこの加水分解を起こしやすいのです。
主にレインウェアの生地や防水素材を重ねるための接着剤、
生地の縫い目に貼られているシームテープにも使われています。
そのため生地の剥離や裏地の劣化、シームテープの剥がれが起こりやすいのです。
まさか天敵が水だったとは…といった感じですね。
しかもこの加水分解は防ぎようがありません。
あくまで進行度を遅くさせるしかないのです。
とはいえ、よく耳にするゴアテックスという素材は、
加水分解しにくいフッ素系樹脂を使用しているため人気があるわけですね。
そしてもう1つの原因がメンブレンの劣化です。
メンブレンとはレインウェアを構成する薄いフィルムのことを指します。
簡単に言うと水は通さないけど水蒸気は通すというもので、
まさにムレやすいレインウェアにもってこいというわけです。
生地の汚れや摩擦による傷つき、さらには皮脂汚れにより、
水蒸気の通り道が塞がることで透湿性が落ちてしまうのです。
透湿性が落ちるということは水蒸気が逃げづらくなり、
汗が冷えて寒くなってしまったり、ムレることで快適さが失われます。

■やってはいけない取り扱い方
ではやってはいけないことを簡単に挙げていきたいと思います。
まずは付属のバッグで保管することです。
いきなり意外かもしれませんが、
付属のバッグはあくまで持ち運ぶ時にレインウェアをコンパクトにするためのもので、
保管するためのものではないということを覚えておいた方が良いでしょう。
生地の折り目や湿気がこもって劣化しやすくなります。
次に高温多湿な場所に保管することです。
そこまで使用する機会が無いからといってクローゼットの中にしまったり、
物置きや車の中に保管するのもやめておいたほうが良いでしょう。
冒頭でも伝えたようにレインウェアにとって水分は天敵なので
加水分解を早めることになりかねません。
とはいえ直射日光の環境で放置するのもやめましょう。
強い紫外線により生地そのものにダメージを与えてしまいますし、
何より色あせが起こって見た目に影響が出るかもしれません。
そして洗濯しないのも良くないです。
もちろん洗い方にもよりますが、洗濯しちゃうと大事なものが消えそう…
なんて考えは捨てた方が良いかもしれません。
汚れによって透湿性が劣化しやすくなりますし、
そもそも特に内側や手首周り、首周りが皮脂で汚れたままなのはほっとけないですよ。

■オススメの手入れ方法
そんなわけでオススメの手入れ方法についてまとめます。
前述したように毎回とまではいわなくても洗濯はしたほうが良いでしょう。
とはいえおもむろに洗濯機を使うのではなくしっかりタグは確認しましょう。
もしかすると手洗い推奨のウェアかもしれません。
そして洗濯した後はすすぎもしっかりと行ないましょう。
汚れはもちろんですが洗剤がとことん残らないようにするのがポイントです。
洗剤が残っていると撥水性が落ちてしまいます。
ここからが特に重要なわけですが、脱水と乾燥です。
生地のダメージはなるべく減らしたいので、
洗濯機の脱水機能は避けた方がより良いかもしれません。
乾燥機の使えるウェアであればきちんと乾燥機で乾燥させましょう。
乾燥機が無理だったり、そもそも無ければ干すわけですが、
紫外線に当たらないようにしつつ、風通しが良い場所で干すのがオススメです。
浴室乾燥があれば最高ですね。
できればアイロンやドライヤーなど熱を加えて乾燥させるとなお良しです。
そして仕上げの撥水スプレーです。
どうしても摩擦によって撥水性が落ちやすくなるので
撥水スプレーで回復させてあげましょう。

というわけで、今回は「レインウェアの手入れ方法」についてまとめてみました。
特に加水分解はレインウェアに限らず、スニーカーなどでも起こりやすいです。
そう考えると、収納方法や収納場所も気にする必要がありますよね。
部屋の湿気はなるべく無いに越したことはないですし、
浴室乾燥の便利さは何物にも変えがたいものがあります。
物件選びで何気なく考える間取りや設備が、
意外なところで皆さんの些細な持ち物に影響するかもしれません。