こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

DIYという言葉が流行り出してから各不動産ポータルサイト上で、
「DIY可能」といった絞り込み条件がいつの間にか増えている事に気付きました。

流行りもあり徐々に増えているとはいえ、
DIY可能物件を見つけるのはなかなかに大変だったりします。

好きなように自分好みのカスタマイズが出来るというのはなんとも魅力的にも感じますが、
実際のところはどうなのでしょうか。

そもそもカスタマイズ賃貸とは具体的にどういったものなのでしょうか。
そんなわけで今回は「カスタマイズ賃貸について」まとめてみようと思います。


1.     カスタマイズ賃貸とは
2.     カスタマイズ賃貸のメリット
3.     カスタマイズ賃貸のデメリット



■カスタマイズ賃貸とは
さて具体的にカスタマイズ賃貸とは何なのでしょうか。
DIY賃貸とも言ったりしますしよく分からなかったりしますよね。

通常の賃貸物件なら内装や間取りなど既に決まっている物件から借り主が選ぶ必要があるので、
どうしても気に入らない部分や気になる部分があったりするものですが、
カスタマイズ賃貸・DIY賃貸の場合は借り主の好みに合わせて改修工事を行なえるので、
より好みに合った物件に住むことが可能になります。

一言でカスタマイズといっても大きく3種類に分類されます。

1つ目はオーダーメイドタイプ
借り主である入居者の好みに合わせてオーナーや不動産会社が大規模な改修工事を施して、
間取りや設備を変更してくれる方法です。

2つ目は部材セレクトタイプ
あらかじめ用意された様々な部材の中から入居者が好みに合わせて選べる方法です。
壁紙、床材、照明器具や棚板などポイントとなる部分をそれぞれ選んでいけるわけですね。

そして3つ目がDIYタイプ
オーダーメイドタイプと部材セレクトタイプの場合、
費用はあくまでオーナーや不動産会社が負担するのに対しDIYタイプは、
全て入居者任せとする方法です。

今回の記事でいうカスタマイズ賃貸は、
このDIYタイプについて焦点をあててまとめていきます。

入居者自身に全て任される上でのメリット・デメリットを考えてみたいと思います。



■カスタマイズ賃貸のメリット
まずはメリットについてです。
これは貸し主側と借り主側の双方の角度から見ていきます。

では貸し主側のメリットです。
オーナーの財産といえる物件を入居者に好き勝手カスタマイズさせることで、
どんなメリットがあるかというと、1番のメリットは古い物件の空室対策でしょう。

古い物件であればあるほど、入居者は近寄らなくなります。
そりゃあ古いよりも新しい物件の方が魅力的ですからね。

耐震性はもちろん時代によって移り変わるデザイン性、
デザイナーズマンションのようなオシャレな物件が増えていく中で、
古い物件はなかなかに肩身が狭いものです。

そこで考えられたのが、
古い代わりに好き放題いじっちゃってくれよといった考え方なわけですね。

入居者の好みに合わせた間取りや設備、デザインに内装を変化できるということは、
当然ながら長期的な入居も見込めるので空室状態にしておくよりもよっぽど良いはずです。
さらには費用も入居者負担ならなおさら良いこと尽くしですね。

では借り主側としてはどうでしょう。
何といってもある程度好きなようにリフォーム、リノベーションができるというのが1番です。

DIYタイプのカスタマイズ賃貸物件なら初期費用は入居者持ちなので初期費用は上がりますが、
それを踏まえたとしても自分好みにカスタマイズできるというのは最高です。

家族に合わせて間仕切りしたり、趣味に合わせた内装にしたり、
物件によっては自己所有物件のように自在にカスタマイズ出来たりします。



■カスタマイズ賃貸のデメリット
ではそんなカスタマイズ賃貸のデメリットについても考えてみます。

貸し主側と借り主側と双方のデメリットになり得るのが、
細かな契約が面倒であるということです。
当然ながら双方の同意が無いと進めることができません。

いくら自由にカスタマイズできるといっても、
しっかりと契約を見直し理解を深めないと後々大きなトラブルになる可能性もあります。

原状回復の有無やリフォーム範囲、費用負担の範囲など
契約内容によっても変わってくるため事前チェックは怠らないようにしましょう。

借り主側として注意しておくべきことは、
せっかく大金をかけてリフォーム・リノベーションを施したとしても、
あくまで賃貸物件であり自己所有物件ではないということです。

貸し主側の都合で突然物件が無くなったとしても文句は言えません。



というわけで「カスタマイズ賃貸について」まとめてみましたが、
いかがだったでしょうか。

カスタマイズ賃貸に選ばれる物件はどうしても築年数の古い物件が多いです。

貸し主側としては人気の低い古い物件に住んでもらう手段として最適でしょうし、
借り主側も理想的な住まいで快適に過ごす上で、
カスタマイズ賃貸は便利な選択肢といえるでしょう。

お互いにメリットのある方法だからこそ、
後で後悔しないように念入りな確認と冷静な判断が重要になってくるでしょう。

みなさんも魅力的なカスタマイズ賃貸、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。