こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。
最近よく耳にするようになったオール電化について、
みなさんはどれくらい知っていますか?
実際にオール電化の物件に住んでいる人や、
聞いたことはあるけどよく分かっていない人、
もしくはオール電化物件を検討している人など様々かと思います。
ちなみに僕はオール電化の物件には住んでいないのですが、
オール電化について調べてみると良いことも悪いことも出てくるので、
結局のところどうなのかよく分からなかったりします。
火を使わないから安全だとか電気代が高いだの安いだの、
電気が止まったら何もできなくなって不安な気もしますし何がなんだかさっぱりです。
そんなわけで今回は、
「オール電化のメリット・デメリット」についてまとめていきたいと思います。
目次 ーtable of contents
1.オール電化とは
2.オール電化のメリット
3.オール電化のデメリット

1. オール電化とは
そもそもオール電化住宅とは何かというと、
調理・給湯・冷暖房などに使う全てのエネルギーを電気によってまかなう住宅のことです。
一般的な住宅は電気とガスを使用していて、ウィズガス住宅と言ったりします。
オール電化と聞いて真っ先に思い浮かぶのはIHクッキングヒーターではないでしょうか。
まさにガスを使わずに調理ができる調理器です。
またオール電化で用いられる電気温水器や電気給湯器は、
お湯を使用する時に沸かすのではなく、
あらかじめ沸かしておいたお湯を保温して使用するといった方法になります。
エコキュートと呼ばれる設備も電気給湯器の一部です。
また冷暖房にはエアコンはもちろん、床暖房や電気ヒーターを使用したりします。
ストーブを使用するわけではないのでガスはもちろん灯油も使わないです。
最古のオール電化について掘り下げるつもりは無いですが、
1980年~1990年代辺りでオール電化の代表ともなる、
IHクッキングヒーターやエコキュートが出始めたことで、
エコでクリーンなイメージからオール電化推し・オール電化ブームが起こりました。
しかしながら完全に普及しているかというと、みなさんご存知の通りの状況です。
一般に普及しているとは言い難い現状と言えるでしょう。
それにはやはり東日本大震災の時の原子力発電所の件もあり、
全てを電気でまかなうということを恐れる世間の傾向も影響しているのかもしれません。

2. オール電化のメリット
さてそんなオール電化ですが、メリットをまとめていきます。
やはり1番のメリットは火を使わないため安心安全であるということでしょう。
火種が無いので火事はもちろんガスによる引火や爆発も起きません。
火の消し忘れや不始末で大火事にならないにしても火傷などは簡単に起こり得ます。
特に子供や高齢者のいる家庭では火の使用がないだけで安心ですよね。
それだけIHクッキングヒーターの魅力は大きいです。
安全面だけではなく掃除のしやすさもメリットといえます。
いわゆるガスコンロには五徳などがあり形状も複雑だったりしますが、
IHならささっと拭き上げるだけでいいので楽チンです。
まさにCMみたいですね。
そして当然ながらガス代がかからないので光熱費を一本化できるのも何かと嬉しいです。
節約をするには電気料金のプランを見直せばいいので、
電気とガスを組み合わせてどうこうといったことを考えなくて済みます。
万が一設備不良が起きても問い合わせ先は基本的に電気会社でOKなので楽で良いですね。
ガスより電気の方が災害時の復旧が早いともいわれています。
これも何かあった際に少し安心感がありますね。

3. オール電化のデメリット
ではオール電化のデメリットについてもまとめてみます。
まず当然ですが全てを電気でまかなうわけなので、
停電が起きてしまうと家中のライフラインが止まってしまいます。
いくら復旧が早いからといっても復旧するまでの間は不便です。
これが電気とガスを使用するウィズガス住宅ならガス給湯器やガスコンロは使えるわけなので、
どちらか一方がダメになってももう片方さえ使えればまだ少し救われる気もします。
もっと日頃の話をするならば、
意外と知られていないのがIH対応の調理器具が必要になるということです。
アルミや土鍋など磁気に反応しないタイプは使用できません。
またIHコンロから鍋が離れると温まらないので、
鍋を振ったりする事はできないため調理方法にも制限がかかります。
また火力が弱かったり水の勢いが無かったりすることもオール電化のデメリットとして上がります。
確かにガスと比べると火力が落ちるのは納得です。
しかし個人的にはその辺りは個人の差であると考えます。
特に火力でいうと感じ方は人それぞれですし、
今や電化製品も充実していて様々な調理法も開発されていると感じるからです。
それよりも電気代が高くなる方がデメリットであると思えます。
オール電化住宅は夜間の電気代が安く日中が高くなりがちな設定をされていて、
安くなる夜間にお湯を沸かして日中利用するシステムが採用されています。
そのため日中に電気を使う機会が多いと電気代は高くなりやすいのですが、
安いと言われている夜間の電気代自体が値上げされつつあるので、
そもそもの電気代が高くなるというわけです。
もちろん電気料金のプランの見直しや日常の使い方にもよるので一概には言えません。

いかがだったでしょうか。
オール電化について少しは参考になったでしょうか。
結局のところ生活スタイルによると言ってしまえばそれまでですし、
絶対にこれが良いと断言するのは何に関しても難しいです。
つまりオール電化に何を求めるか、オール電化をどう利用するかによって、
オール電化が魅力的なものとなるかそうでないかに分かれるのではないでしょうか。