こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

賃貸物件を探していると、よく目にするのが「即入居可」という文字です。
不動産会社が出している店頭のチラシや、
Web上のこだわり検索などで見たことある人も多いかと思います。

個人的には物件探しは何かと楽しいものだったりしますが、
あくまでメインは住むことですよね。

セカンドハウスならまだしもいわゆる住まいの引越しやオフィス利用など、
ほとんどの場合は引っ越すにあたりある程度の期限が設けられているものですよね。

それなら当然すぐに入居できるならそれに越したことは無いはずです。

そこで少し疑問に思いました。
本当に「即入居可」というのはすぐに入居できるのでしょうか?
良いことばかりなんでしょうか?

そんなわけで今回は、「即入居可の物件について」あれこれ考えてみたいと思います。



 1. 即入居可とは


もういきなり前述の答えから伝えることになりますが、
即入居可といっても即生活できるわけではないので注意が必要です。

あくまで即入居可とは契約手続きをすればすぐにでも住める状態のことです。

物件によっては前の入居者がまだ住んでいて、いついつ退去予定と事前に知らされて、
退去後、修繕や清掃が入ってようやく入居となるのが一般的です。

即入居可ということは、前入居者は既に退去済みで、
清掃や修繕も済んでいる状態と言い換えても良いでしょう。

契約をしたその日に即入居できるといった意味合いではないのです。

当然、賃貸契約を交わす上で審査や申し込み手続きは必要で、
管理会社や大家さんによっては時間がかかることもあり得るのでがっかりしないようにしましょう。

入居するといってもその部屋で生活するには電気ガス水道といったライフラインが必要です。
最近ではインターネットも必要不可欠といえるでしょう。

電気は基本的に立ち会いも不要なので早めに手配すれば日にちの都合はつけやすいですし、
水道も割とすぐに利用できるようになるでしょう。

問題はガスとインターネットです。
これらは利用するにも立ち会いが必要なので場合によっては数週間かかる可能性があります。

特にインターネットは無料回線など物件独自の設備が入っていればまだしも、
一般的な固定回線を利用するとなると、
どれくらいで利用できるようになるかは申し込みを進めてみないと分かりません。
僕の経験上、一度申し込んでから半年以上かかったこともありました。

そのため即入居可=即生活可と考えている人は
賃貸契約はもちろんのことライフラインやインターネットの手配は、
早い段階から進めておくことをオススメ
します。



 2. 即入居可のメリット


では即入居可について分かったところでメリットをまとめてみます。

まずは何と言っても引越しが早くスムーズであることでしょう。
もちろん諸々の手続きで引越しが遅れることもあるかと思いますが、
少なくとも賃貸契約さえ済めばいつでも入居できるというのは嬉しい限りです。

また即入居可ということは入居者がいないということなので内見もしやすいです。
ましてやクリーニング済みなのでキレイな状態で内見できます。

もし引越し閑散期に即入居可の物件があれば、
大家さんがなるべく空室にしておきたくないと思っている可能性があるので、
家賃交渉もしやすいかもしれません。

さらに新築物件だから即入居可にしているという可能性もあります。
シーズン次第では掘り出し物に出会えるかもしれないですよ。



 3. 即入居可のデメリット


メリットの次はデメリットです。
もういつもの流れですね。

デメリットは大きく2つあります。

わざわざ即入居可と謳っているのにも理由があったりするものです。
それはなるべく空室にしたくないからでしょう。

もちろん収入的な意味で空室にしたくないのは当然ですが、
もしかすると長い間、空室が続いているのかもしれないので注意が必要です。

空室が続いているのにも色々と事情があるはずです。
間取りや立地の割に家賃が高いかもしれないですし、物件周りの環境のせいかもしれません。

何にせよ空室が続いているような部屋ならしっかりと事情を把握しておく必要がありますね。

また空室の期間が長いとどんどん室内の環境が悪くなる可能性があるので、
この辺りも注意が必要です。

内見するだけでは判断つかない排水溝のカビや劣化具合など、
室内環境の悪化は可能性として心得ておいたほうが良いかもしれません。



いかがだったでしょうか。
今回は「即入居可の物件について」まとめてみました。

デメリットも簡単に挙げてみましたが、あくまでそういった可能性があるに過ぎません。

そういった良くない部分をしっかり知っておけば、
「即入居可」という条件はこれ以上に無いメリットになり得ます。

しっかりと事前に内見し、細かな部分まで不動産会社へ相談し、
少しでもリスクを減らして物件探しをしたいものですよね。