こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。
突然ですがみなさんは「悪い円安」と聞いた事ありますか?

円安円高という言葉はなんとなく聞いた事あるかもしれません。

例えば、現在の為替が約130円で、元々が1ドル110円程度だったと考えると、
海外で1ドルのモノを買おうとした時に日本円で130円かかる、
つまり20円ほど余計に支払いをする必要が出てくるので、
円の価値が安くなった=円安という事になります。
その逆が円高です。

モノを輸入すると20円分損するというわけですが、
逆にモノを海外へ輸出する時には対価はドルで貰えるので、
国内で1ドル=130円に換金すればおトクという見方も出来ます。

昔は日本から海外へ輸出する事も多かったので円安はむしろ良いとされる時期もありました。
今はどうでしょうか?

輸出が好調だった頃の日本と比べると、お世辞にも良いとは言えない状況下で、
さらには工場など多くの生産拠点が海外へ移転しているのが現実です。

そんな中で円安が続くとどうなるか。
当然ながら輸入品に頼り過ぎている日本では物価が上がると予想されます。

え?物価が上がるという事はインフレって事じゃないの?
インフレって良い事だよね?

それは給料も上がっていればという話なんです。

はい、というわけで今回はインフレ、デフレ、スタグフレ…
スタグフレって言う人あんまり聞かないですね、すみません。

改めて…インフレーション、デフレーション、スタグフレーションについてまとめつつ、
「物価や景気と不動産投資について」いつもながら簡単ではありますが、
基本的な部分から何とかまとめていきたいと思います。

 


 1. デフレーションと不動産投資


まずは嫌でもよく聞く言葉、デフレ(デフレーション)から考えていきます。

デフレとは物価が下がる事。
正確にはお金より物の価値が下がるという事です。

別にデフレ自体が悪いというわけではないのですがひとまず置いといて、
デフレスパイラルやデフレ脱却とはよく聞きますよね。
デフレとはいわゆる不景気に直結しやすい状況という事なんです。

物の価値が下がる=商品やサービスが安くなるので消費者からすると良いように感じますが、
当然売り上げも下がりますので従業員の給料が下がります。
従業員は消費者でもあるので、収入が無いと消費を控える=商品やサービスを安くせざるを得なくなる。

こういう風にデフレスパイラルが起こり、いわゆる不景気という状況に陥ります。
ここでデフレ脱却や原因についてあれこれ言うつもりはないですが、
これが今の日本の現状です。

じゃあ不動産投資ではどうなるのかというと、
物の価値が下がるというのであれば当然不動産の価値にも少なからず影響します。

しかし、生きていく上で家というのは需要が無くならないので、
デフレや不景気が起こっても不動産投資はさほど大きな損害を受けにくいと言われています。



 2. インフレーションと不動産投資


次にこれからますます起こると予測されているインフレ(インフレーション)についてです。

インフレとは物の価値が上がる事ですよね。
デフレの逆と考えると物の価値が上がって収入が増えて…と、
なんだか好景気がくるのではないかと思えます。

物の価値が上がるというのは相対的にお金の価値が下がるという事になります。

そう考えるとコツコツ貯めた数百万円が過度なインフレにより、
結果的に大損してしまうかもしれません。

そうなんです。
お金というのは実に信用度の高い資産だと思われがちですが、
こういう世界情勢や景気によって非常に価値が左右されやすいものなのです。

インフレで有利と言われているのが借金と現物資産です。

え?借金?と思われるかもしれませんが、借金も立派なお金です。
借りたお金ですのでお金の価値が下がるインフレになれば、自ずと借金の価値も下がるわけです。

そしてお金ではない現物資産は言わずもがなですね。
インフレによって不動産価格も上昇するので、資産価値が高まることが多いです。

つまりはローンを組んで現物資産を手に入れる不動産投資は、
インフレ時に実に有効な投資方法の1つといえるわけですね。

特に東京都心、もしくは都心から好アクセスの物件は、今後の賃貸需要も安定していると考えられているため、特にインフレに強い投資と言えるでしょう。

つまり、少ない自己資金で物件を購入し、
家賃収入を返済に当てながら資産形成ができるのは不動産投資の大きなメリットです。

さらに、インフレになるとそのメリットがより大きくなると言えるでしょう。



 

 3. スタグフレーションと不動産投資


デフレとインフレについて説明しました。
最後にスタグフレーションにも触れておきます。

あまり聞き馴染みの無い言葉かもしれませんが、
注意深い人であれば特に最近この言葉を耳にする機会が増えてきている事に気付くかと思います。

スタグフレーションとは、インフレであるにもかかわらず不景気である状況の事です。

つまり物の価値は上がり続けるのに賃金は横ばいもしくは下がっているわけです。
長くなりましたがこれが冒頭でお伝えした内容になります。

円安と国内物資の供給不足により物価は上がり、
それでいて国内の給料は上がらない=お金は回らず生活は加速的に困窮していくことになるのです。

じゃあそんな時にどうすればいいかというと、
結局のところこれも現物資産が効果的といえるわけですね。

不動産投資はスタグフレーションにも強いと言われています。

家は生活をする上で不可欠であるため、短期間で家賃が急激に下がる可能性は低く、
特に都内の駅近マンションなどアクセス良好な優良物件では、不動産の価値が急速に下がるということは起こりにくいと言われています。

デフレやインフレ、スタグフレーションに左右されにくいと言われている現物資産。
その中でも安定的な収入の見込める不動産投資は非常にオススメといえるわけです。



いかがだったでしょうか。
今回は「物価や景気と不動産投資について」まとめてみました。

不動産投資が無敵だ!とは言いませんが、
物の価値が上がったり下がったりする世の中で、
需要と供給の観点から需要が無くなりにくい不動産というのは、
影響を受けにくく投資としても有効な資産であるというのは事実です。

もちろんそこには災害などのリスクや消費者の貧困問題なども関係してきます。

ですが、現状の日本や世界の動きから、
貯金や投資というものをもう一度考え直すには良いきっかけになるのではないでしょうか。