こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

所有物件ならまだしも賃貸物件を借りる際に、
建物や設備の寸法をきちんと測る人はどれくらいいるでしょうか。

例えば家具を購入する際には自分の部屋に入るだろうかと調べる人は結構いるかもしれません。
もしかしたらファーストインプレッションや直感を大事にしている人はそもそも測らないかもしれませんね。

しかし1つの住居で暮らす上で空間というのはどうしても限られていますよね。

みなさんそれぞれに理想の広さというのはあるかと思います。
よく言われるのが平米です。

平米とは㎡(平方メートル)のことです。
日本ではメートルを米と表していたこともあり
平方米→平米と略されて表記されるようになったといわれています。

1㎡は1m×1mの正方形の広さです。

じゃあその平米が分かったとしても
結局部屋の広さを体感で分かるのはなかなか難しいかと思います。

というわけで今回は「建物・設備・家具の寸法目安について」まとめていきたいと思います。

1つの住居に住むにあたってこの3つの要素が広さに関係してくるわけなので、
ひとまずはこの3つをポイントとして抑えておけばある程度の目安にはなるでしょう。

 目次  ーtable of contents
 


 1. 建物の寸法目安


建物の寸法を考えるには大きく4つポイントがあります。
1つずついきましょう。

まずは何と言っても畳数です。
物件選びをする際に必ずといっていいほど目にするものですよね。

不動産公正取引協議会連合会にて畳数表示は定義されています。
「住宅の居室等の広さを畳数で表示する場合においては、
畳1枚あたりの広さは1.62㎡(平方メートル、平米)以上の広さがあるという意味で用いること」

つまり例えば6畳の部屋があれば9.72㎡、約10㎡程度かなと気付けるわけですね。

逆に言ってみます。
国の定める住生活基本計画において単身者が健康で文化的な住生活を送るために、
必要な住宅面積は25㎡といわれているので、
25㎡=約15畳ちょっととイメージが付くわけです。

ただ気を付けないといけないのが、
物件選びをする際に表示されている平米はスペース全体を指しているので、
もし25㎡の部屋を借りるとするとお風呂場やキッチンなども全て含んだ広さという事になります。

さて何となく平面的な広さは分かってもらえたかと思います。
次に大事になのが天井高です。

天井高とは床から天井までの高さです。
居室の天井高は建築基準法によると2.1m以上という決まりがあります。
実際に2.1mと冷静になって考えると背丈のちょっと上くらいなわけで、
どうしても圧迫感はあるかと思います。

この2.1mはあくまで最低基準です。
実際は2.5m以上の高さは欲しいところかもしれませんね。

基本的に部屋としての広さはこの畳数と天井高で決まるでしょう。
この2つ以外に重要なものの1つが階高です。

階高は下階の床面から上階の床面までの高さです。
特に集合住宅の場合は、この階高が広ければ必然的に天井高も高くなりやすいわけですね。
一般的なマンションではおよそ3m程度が多いとされているようですが、
もちろん物件によって様々といえるでしょう。

最後に共用部分、共用廊下にも規定があります。
廊下の片側にだけ玄関が並ぶ場合は幅1.2m以上、
両側に玄関が並ぶ場合は幅1.6m以上と定められています。



 2. 設備の寸法目安


建物と同じく、備え付けの設備に関しては、
入居者である借り主は自由に選べるわけではありません。

だからこそ建物、特に平米とこの設備を差し引いた部分には注目した方が良いといえます。
その広さこそが入居者の自由なスペースといえるからです。

大きくメインとなるのは3つです。

まずはキッチン
システムキッチンなどは規格が異なる場合もありますが、
標準的な幅、奥行、高さというものはあります。

幅は120cm、150cm、180cm、210cm、240cmが一般的です。
奥行は60~65cmが一般的で、高さは80~95cmの5cm刻みが標準です。
キッチンの幅120cmもあれば調理スペースもしっかり確保できるでしょう。

キッチンはまだ稼動スペースと廊下、
もしくはワンルームのように部屋自体と繋がっていて分かりやすいですが、
ユニットバスはなかなか盲点かもしれません。

ざっとユニットバスの一般的な広さを紹介すると、
単身者向けの110×160cmや120×160cm、中間の130×170cm、
ファミリー層向けの140×180cmや160×200cmといった具合です。

最後に独立洗面台です。
一般的な幅が60cm、75cm、90cm、120cmで
奥行が40~60cm、高さが80~90cmとなっています。



 3. 家具の寸法目安


そして家具の寸法についてです。
家具は入居者が選べるわけなので、部屋の広さに応じて決めていく必要があります。

特に必要なのはベッドとテーブルではないでしょうか。
簡単に紹介します。

まずベッドサイズですが奥行は約200cmが一般的で、横幅によって違いがあります。
シングルが約100cm、セミダブルが約120cm、ダブルが約140cm、
クイーンが約160cm、キングが約180cmといった感じです。
キングサイズともなれば一般男性が横になっても割と眠れちゃいますね。

そしてテーブルサイズです。
もちろんイスを含むならもう少し余裕が必要であることは覚えておきたいところですが、
1人掛けで約60×65cm、2人掛けで約80×80cm、
4人掛けで約145×80cm、4~6人掛けで約180×90cmが一般的なサイズ感です。



いかがだったでしょうか。
今回は「建物・設備・家具の寸法目安について」まとめてみました。

紹介したこれらはあくまで標準的な数値です。

しかし重要なのは改めて空間を作っているそれぞれの寸法の存在です。
数cm程度でもあなたの生活に良くも悪くも影響してくるかもしれません。