こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

みなさんはミニマリストという言葉を聞いたことありますか?
最近になってメディアでも取り上げられて名前くらいは知っているという人も多いかと思います。

簡単に説明すると、
ミニマリストとは自分にとって必要最低限の物だけを所有し、
不要な物を持たないというライフスタイルのことです。

物質的なことだけではなく、不必要な物を持たないことで、
無駄な時間や行動、さらには人間関係や情報までも、
取捨選択できるようになるといった考えを持つことを指したりもします。

特にメディアの影響もあってか、
ミニマリストと聞くとどこかオシャレで思想もハッキリしていて、
自分自身をしっかりと持っているようなイメージがあるかもしれません。

そういったライフスタイルに憧れて、さらには断捨離の流れも相まって、
物や情報に溢れた社会に流されるものかと思い立つ人も増えているようです。

そんなミニマリストが増えてくると次第に不動産にも影響が現れ始めており、
物を持たない人が住みやすい、後押ししやすい物件が人気にもなり始めているのです。

そんなわけで今回は「狭小物件について」あれこれまとめていきたいと思います。

 


 1. 狭小物件とは


冒頭でほとんど説明したようなものですが、狭小物件について簡単にまとめてみます。

いわゆる狭い間取りの物件のことですが、これといった正式な定義はありません。
しかし国土交通省の定める基準では健康で文化的な生活を営むことができる必要不可欠な、
最低居住面積水準が単身者の場合で25㎡とされています。

この25㎡の中にキッチンやお風呂トイレなどを配置するわけですから、
実際に住むとなるとなかなかな狭さと感じるかもしれません。

いわゆる狭小物件とは25㎡よりもさらに狭い物件を指す事が多いです。
日頃から物に溢れているような人からすると考えられないような狭さかもしれないですが、
ミニマリストからすると十分な広さと感じられるのです。

一昔前では四畳半で風呂トイレなしというと貧乏なイメージだったかもしれませんが、
今ではそういったイメージは無くなりつつあるようですね。

1Kや1Rといったいわゆる間取りとして人気が出づらかった物件でも、
こういった物を減らす習慣を持った人からすると様々なメリットから需要は増えつつあるわけです。



 2. 狭小物件のメリット・デメリット


そんな狭小物件のメリット・デメリットを考えていきます。

まず家賃が安く利便性を優先して物件を選べるというメリットがあります。
当然ながら間取りが少なく面積も広くないため、
利便性の良い立地だとしても家賃が安くなりやすいという傾向があります。

さらには家賃以外にも電気代も安く済むようになります。
狭い部屋を暖めたり冷やしたりする方がエアコンの効率も良いわけですね。

もっとお金の面でいえば、狭小物件に自ら住むというのなら、
少なからずミニマリストのようなライフスタイルで過ごす事になるので、
無駄な物から開放され余計な物にお金を使わなくなるというメリットもあります。
身の回りには自然と必要最低限の物だけが集まるようになるでしょう。

さらには生活スペースが狭いということは掃除もしやすくラクになるわけなので、
これもミニマリストのメリットである時間の節約にも繋がってきますね。

ではデメリットは何があるでしょうか。

物欲が多い人からすると物が置けないというストレスを感じてしまうかもしれません。
狭い空間で過ごす事により他にもストレスを感じてしまうかもしれませんが、
そういった人はそもそも狭小物件を選ばないような気もするので、
大したデメリットにはならないでしょう。

では友人を呼びづらいというデメリットはどうでしょう。
たまには自宅に友人を呼んで語らいたくなるかもしれません。

しかしこれもミニマリストの考えからすると、
わざわざ自宅でしなくても外でいくらでもお酒を飲んだり話をしたりする機会は作れると思うでしょうし、
そもそも今やオンライン上で場所を選ばずコミュニケーションを取れる時代ですよね。

狭小物件に魅力を感じる=メリットの方が大きく思えるわけなので、
デメリットというのはあってないようなものなのかもしれません。



 3. 狭小物件で快適に暮らすコツ


狭小物件のメリット・デメリットは分かったけれど、狭いことには変わりないだろう!
なんとか狭い空間で快適に過ごしたいんだ!と思われる人もいるかもしれません。

何を隠そう僕です。
どうしても物欲にまみれてしまい、ミニマリストに憧れを抱いているものの、
なかなかに行動できないどうしようもない僕がいます。

そんなわけで狭小物件でも快適に暮らすコツをまとめてみます。

当然ながらまずは物欲を無くして部屋に置くものを見定めていくことです。
自分のライフスタイルを見つめ直して本当に必要なのかそうでないのか振り分ける必要があります。

例えば最近TVを観る機会って1日の生活の中でどれだけありますか?
僕はほとんど観なくなりました。
でもなかなか手放せないのですが…

とにかく物を減らすことに成功したら、
必要最低限の家具家電は背の低いもので統一させると部屋が広く感じられます。
これで窮屈な空間からオサラバできるようですね。



いかがだったでしょうか。
今回は「狭小物件について」考えてみました。

狭小物件はミニマリストのような物を持たない入居者にとってもメリットが多いですが、
実は物件オーナー側にもメリットがあります。

それは従来のアパートを建てるには難しい狭い土地や変形地にも物件を建てられますし、
建築費用を抑え、内装や設備に充てる事が出来ます。
また通常の土地にあえて狭小住宅を作ることで1つの物件で部屋数を増やす事だって可能です。

貸す側、借りる側にとってメリットの大きい狭小物件は、
これからも需要が高まってくるのかもしれませんね。