こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。

今では当然のように利用しているエレベーターですが、
4~5階ほどの建物でエレベーターが無い物件って見たことないでしょうか?

知り合いの家に行って、
「ごめん、うちエレベーターないんだ…」「まあ健康的でいいんじゃない?」
といった会話をしたことあるかもしれませんが、
それはたまに遊びに行く知り合いの家だからそういったリアクションなだけであって、
もしも自分の家が5階でエレベーター無かったら…と考えると少し躊躇しますよね。

そもそもこんなにエレベーターが当たり前になっているのに、
未だにエレベーターなしの物件があるのって少し不思議ではないですか?

事情は様々あるでしょうから何とも言えないですが、
お気に入りの物件がエレベーターなしだったとしても多少メリットを感じられるように
今回は「エレベーターなし物件のメリット・デメリット」についてまとめてみたいと思います。

 


 1. エレベーターなし物件のメリット


まずはエレベーターなし物件のメリットから考えてみます。

いわゆる上階へ行くための手段が階段のみというわけですから、
自分の部屋が上階であればあるほど階段を上る必要があるということになります。

あえてポジティブな発想で捉えると、日々適度な運動が出来ると考えられますね。

どうしても身体を動かすのは億劫になりがちですから、
家に帰るだけで多少の運動が出来るというのは健康的だと思えるかもしれません。

僕もなるべく外へ出ている時は
エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使うようにしています。
それは特に健康を意識しているからというよりは、待つ必要が無かったり人が少ないからという理由ですが。

まさにエレベーターが付いている物件だと、
朝などの混雑時にエレベーターがなかなか来なくて待つ必要が出てきたりもしますが、
そもそもエレベーターが無ければ混雑する時間帯でも待つ必要が無いというメリットも挙げられますね。

僕にはこれが1番のメリットだと感じます。

また混雑しづらいということは災害時にも同じ事がいえます。
災害時にすぐ外へ出られるというのも嬉しいですね。
エレベーターが止まってしまって高層階に取り残されるというのは怖いですし。

他にもエレベーター付き物件と比べて家賃が安くなりがちというメリットも考えられます。
これもランニングコストの面でいうと助かりますよね。



 2. エレベーターなし物件のデメリット


ではエレベーターが無い場合のデメリットもまとめていきます。

当然ながら階段移動がしんどいというのが1番のデメリットです。
買い物をしてきて両手に袋をぶら下げて、
重い荷物を持ったまま階段を上るというのは想像しただけでも嫌ですよね。

まあ 、荷物が多い日ならまだ健康のためとも思えるので良いですが、
体調が優れない日と考えるとどうでしょうか。

風邪気味や偏頭痛、足腰が痛い時はもちろんそこそこに酔っ払っている時など、
自分の体調が悪い時でも階段を昇り降りしなくてはならないと考えるとしんどいですね。

日常的な話だけではなく考えなくてはならないのが、
引越しや大型の家具家電を購入した場合です。

まず引越しを自分で行なう時も辛いですが、
引越し業者に頼む場合も人員が必要になるため追加料金がかかる可能性が高いのです。

ただでさえ引越し時期はお金がかさむのにエレベーターが無いという理由で、
出費がかさむのはちょっと嫌かもしれません。

またお気に入りの家具家電を買っても、エレベーターが無ければ、
配送してもらえなかったり、追加料金が取られる可能性があるので同じく注意が必要です。



 3. エレベーターの設置基準とは


最後にエレベーターの設置基準について少しまとめておきます。

まず、建築基準法にて、
高さ31mの建物には非常用昇降機の設置が義務付けられています。

非常用昇降機というのがいわゆるエレベーターを指しているわけですが、
この高さ31mというのは大体7~10階建てマンションに相当します。

ポイントなのは階数ではなく高さによって決まっているという点です。

そのため別に5階建てだろうが6階建てだろうが、
高さが超えてなければエレベーターを設置しなくても良いということになりますね。

しかし高齢者向けの共同住宅の場合は、
国土交通省の「高齢者の居住の安定確保に関する法律施工規則」というものにより、
3階建て以上の建物にはエレベーターを設置することが義務付けられているようです。

ここまでは法的な規定ですが、
他にも国土交通省の「長寿社会対応住宅設計指針」によると、
出来る限り3~5階の中層住宅などにもエレベーターを設けるようにと促されているようです。

しかしながらあくまで目安として扱われているだけであって決まりというわけではないため、
5階程度の高さの物件でもエレベーターが無かったりするんですね。



いかがだったでしょうか。
今回は「エレベーターなし物件のメリット・デメリット」についてまとめてみました。

家賃を抑えて日常的な運動もできるエレベーターなし物件は、
リモートワークが増えてきた昨今では気分転換にもなれるということで、
多少人気が出てきているのかもしれません。

見方を変えてデメリットをメリットに変えてみるのも良いのではないでしょうか。