こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。
みなさんはゼロゼロ物件って聞いたことないですか?
敷金ゼロ礼金ゼロなのでゼロゼロ物件と呼ばれているわけですが、
そんな上手い話あると思います?
実際にゼロゼロ物件というのは存在していますし、
非常に魅力的な反面、何かウラがありそう…と思うのは仕方のないことだと思います。
変なイメージを持って頭ごなしにゼロゼロ物件から遠ざかってしまうと、
もしかしたらもったいないかもしれません。
しっかりと仕組みを理解すればゼロゼロ物件でも選択肢の1つに数えられるかもしれません。
というわけで今回は「ゼロゼロ物件について」あれこれまとめていきたいと思います。
目次 ーtable of contents
1.ゼロゼロ物件とは
2.ゼロゼロ物件のメリット
3.ゼロゼロ物件のデメリット
1. ゼロゼロ物件とは
ではそもそもゼロゼロ物件とはどういったものなのでしょうか。
具体的にまとめていきます。
改めてゼロゼロ物件とは敷金0円、礼金0円の物件の事を指します。
インターネットの普及により賃貸物件情報がたやすく探せるようになったことで、
なかなか空室が埋まらない物件が増えてしまうようになったのです。
そこで初期費用が高額になってしまう要素の1つでもある敷金礼金をゼロにすることで、
不動産会社や管理オーナー側としては少しでも空室率を下げたいと考えるようになったといわれています。
物件契約時には当たり前のように敷金礼金を支払っていますが、
ゼロにしちゃって大丈夫なのでしょうか?
敷金とは賃料などの債務担保として預けるお金ですが、
他にも入居中に部屋内を損傷した際の修繕費や退去時の原状回復費用に充てられます。
そのため賃貸契約を解約する際に残金が返ってくるのがこの敷金です。
もう1つの礼金は何かというと、
物件を貸してくれる人に対しての感謝の気持ちを表すお金です。
昔の慣習が今も残っているためかこの礼金というシステムがありますが、
住む場所にも困らなくなってきた現在において徐々に礼金を無くすところも増えてきているようです。
というわけで物件管理側のやりくり次第では、
敷金礼金ともに無くすことは可能であることは分かって頂けたのではないでしょうか?
2. ゼロゼロ物件のメリット
さてゼロゼロ物件が決して詐欺まがいな話ではないという事が分かってもらった上で、
ゼロゼロ物件のメリットについて考えていきましょう。
不動産会社や管理オーナー側がゼロゼロ物件を提供する事情は分かってもらえたと思いますが、
入居者にとってはどんなメリットがあるのでしょうか。
何といっても初期費用を抑えられるというのが分かりやすく1番のメリットです。
物件を借りる際の初期費用の相場はおよそ家賃の5~6ヶ月分程度です。
初期費用を細かく見ていくと入居する月の家賃を前払いで払う前家賃が1ヶ月分、
仲介手数料で大体1か月分ほど、火災保険料で大体1.5~2万円ほど 、
さらに保証会社を通す場合は保証料として1~1.5ヶ月分です。
そこに敷金礼金がそれぞれ1か月分ずつかかってさらに引越し代もかかるとなると、
初期費用が高額になりがちなことは一目瞭然ですね。
敷金礼金の2ヶ月だけでも無くなれば入居者としては非常に助かります。
初期費用を抑えられるということは、
その浮いた分を使ってワンランク上のグレードの高い物件に住める可能性もありますね。
とはいえ家賃は月々かかるものなので、
初期費用が安く済むからといって収入に見合ってない家賃の物件に住むのはやめた方が良いでしょう。
ゼロゼロ物件ということは何も必ず粗悪な物件というわけでも無いです。
空室が続いている物件に対策をしているだけなので、
物件によっては設備が充実していることも少なくないので、
探し方次第では非常に快適な生活が出来るかもしれません。
3. ゼロゼロ物件のデメリット
礼金は置いといても敷金をゼロにする事で、
どうしても他で折り合いを付けないといけない部分も出てきますよね。
そんなわけでゼロゼロ物件のデメリットについてまとめてみます。
まずは短期解約違約金が発生する可能性があることです。
短期解約違約金とは「○年以内に解約した場合は○○円払ってね」という、
違約金がかかるケースがあるという話です。
これは別に短い入居だから余計にむしり取ってやろうといった話ではなく、
退去時のクリーニング代や原状回復費用を、
入居期間での利益だけでは賄えない可能性が高いからという事情がほとんどです。
本来であれば敷金という形で事前に確保している分が、
ゼロゼロ物件の場合は確保できないのでこういったシステムを取っている事が多いというわけですね。
また他にも退去時にクリーニング代を請求される可能性もあるので注意が必要です。
入居時は安く済むけれど、結局退去時に請求される額を考えると、
通常の物件と同等か逆に損してしまうケースもあるようなので、
その辺りはしっかりと考えた方が良いかもしれませんね。
もちろんゼロゼロ物件にする上での理由が必ずあるはずなので、
場合によってはデメリットになり得る可能性があります。
特に冒頭から伝えている空き部屋を無くすという理由がほとんどですから、
ゼロゼロ物件には当然ながら不人気な物件の可能性があるのも忘れてはいけません。
冷静に判断する事をオススメします。
いかがだったでしょうか。
今回は「ゼロゼロ物件について」考えてみました。
中には悪質な不動産会社もいるかもしれませんが、
ゼロゼロ物件だからといっても必ずしも危険というわけではありません。
しっかりとゼロゼロ物件について理解した上で上手に判断したいものですね。