こんにちは。ライターのねぎみじんと申します。
不動産投資デビューを考えている方々向けに不動産投資についてお伝えしていく、
【超初心者シリーズ】のお時間です。
以前にインフレやデフレ、そしてスタグフレーションについてまとめましたが、
今回は「不動産投資と円安円高について」まとめてみたいと思います。
円安と円高について深掘りしていきつつ、
不動産投資を行なう上でどう影響していくのか考えていきましょう。
不動産投資をするにあたって今後の景気動向というのは非常に重要です。
もしお金を借りるのであれば金利が関係してきますし、
物価や地価によって家賃にも影響し、家賃収入が主な不動産投資にとって
経済指標とはとても大事になってくる存在なわけです。
というわけでさっそくまとめていきます。
目次 ーtable of contents
1.円安とは
2.円高とは
3.不動産投資と円安円高
1. 円安とは
2022年6月7日時点で1ドル=133円台まで円安が進み、
2002年4月以来およそ20年2ヶ月ぶりに133円台で推移しているといったニュースが流れています。
現在の日本では消費者に厳しい状況が続くという声も多数上がっています。
そもそも円安というものがよく分かっていないと全く意味が分からないと思うので、
まずは円安について解説していきます。
円安とは日本円が安くなっている状況のことです。
元々1ドル=110円くらいだったと考えると、
海外で110円出せば1ドル相当のものを買えていたのに、
今では133円出さないと1ドル相当のものが買えないという風に言い換えられます。
同じ1ドルに対して円の価値が下がった=円安というわけです。
では円安になることでのメリット・デメリットを考えてみます。
円安になることでのメリットは、
日本から海外へモノやサービスを提供する輸出企業が海外で稼いだ外貨をより多く円に換えられることです。
輸出企業にとっては円安の分だけ利益が上がるともいえます。
そのため一昔前までは日本から海外へ輸出する事が多かったので円安はむしろ良いとされてきました。
しかし現在の日本では輸出するよりも輸入品に頼る状況です。
そこで円安のデメリットである海外のモノやサービスが高くなってしまうという点が
非常に危ぶまれているわけですね。
2. 円高とは
次に円高についても考えていきましょう。
先ほどの円安をベースに考えてもらうと分かりやすいですが、
円高とは日本円が高くなっている状況のことです。
元々1ドル=110円くらいだったと考えると、
海外で110円出して1ドル相当のものを買えていたものが、
例えば95円出すだけで1ドル相当のものが買えるようになるといった具合です。
同じ1ドルに対して円の価値が上がった=円高というわけです。
円の価値が上がれば海外のモノやサービスを安く輸入できることになり、
輸入に頼っている今現在で円高になることがあれば 、
日々の物価が安くなり、消費者にとって暮らしが楽になるでしょう。
まさに円安と円高ではメリット・デメリットが真逆になるわけですね。
3. 不動産投資と円安円高
では本題に入りましょう。
不動産投資と円安円高についてです。
円安円高というのは海外との取引に深く関わることだというのは分かって頂けたかと思います。
簡単に結論を伝えると、
不動産を買うなら円高の時、不動産を売るなら円安の時といえます。
どういうことかというと、
円安になり多くの輸出企業が潤滑になると関連する部品メーカーや広告代理店など、
輸出企業に関わる企業に仕事が振られていくので結果的に日本経済は活発になっていきます。
それにより経済活動の中心地では多くの人が集まるようになり土地価格も上昇するという考えになるため、
そのタイミングを見計らって不動産を売りに出しやすいという流れになります。
逆に円高になると経済が落ち着いていき、土地価格も下降気味になるため買いやすいというわけです。
しかし、そんな簡単な話でもありません。
売り買いのタイミングで儲けるのはキャピタルゲインで利益を得る方法です。
分からない人は以前の【超初心者シリーズ】で用語集をまとめているので参考にしてみてください。
キャピタルゲインは、短期間で大きな利益を得る可能性がありますが、
その分リスクも高い上、資金力も必要になってきます。
不動産投資の魅力は長期的な安定した利益を求めるインカムゲインです。
つまりざっくり言うならば家賃収入です。
しかもこの家賃というのがキーポイントなのですが、
円安が進むと物価上昇に伴って家賃相場が上がる可能性は多少なりともありますが、
円高になったとしても為替や株価のような大幅な下落は起きにくいと言われています。
あくまで緩やかな上昇と下降なのです。
しかも都心へのアクセスが良い好立地のワンルームマンションなら需要が高いので、
その影響は少ないといえるのです。
とはいえ不動産投資は奥が深いです。
円安になれば海外からの建築材料の輸入価格が上がり、建築費も上昇し建物価格にも関わってきます。
ましてや今は「悪い円安」と言われている状況です。
いわゆる物価は上がり続けるけれど賃金は上がらず困窮状態が加速していくスタグフレーションという状態です。
またコロナの影響もあって必ずしも都会に住む必要が無くなった事もあり、
徐々に都会から地方へと需要が移っていく傾向もあります。
結局のところ、円安だから円高だからといったものは無いのかもしれません。
いかがだったでしょうか。
今回は【超初心者シリーズ】「不動産投資と円安円高について」まとめてみました。
円安円高と聞くと少し距離を置きたくなるワードかもしれませんが、
自分たちの日頃の生活、そして不動産投資にも密接に関わってくる情報になります。
しかし円安だから円高だからと焦って答えを出す必要は無いようにも思います。
しっかりと情勢を理解した上で先を見据えて冷静になることが大事なのかもしれませんね。